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カッシー先生

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中学受験40年のキャリアがお届けするとっておきの秘策。特に公立中高一貫校の適性検査では,社会科的な知識だけでなく,算数で学習する割合なども同時に求められます。社会と数的処理をじっくり解説していきますよ。
高桐アカデミー塾長 カッシー先生
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[2020/10/12] 明治時代のはじまりと産業の発展


 公立中高一貫校入試で歴史の出題は多くありませんが、出題された場合に取り上げられる確率が高いのは明治時代です。今回は、武家社会の江戸時代が終わり、西洋的な明治時代に代わる日本を見ていきましょう。

 265年続いた江戸時代が終わり、明治時代が始まったきっかけは黒船です。江戸時代、日本は長きにわたって、限られたごく少数の国以外とは貿易などの関わりをもたない鎖国政策をとっていました。

 ところが、その間に西洋諸国では、産業や工業の機械化が進み、アジアに進出するようになっていました。そういった流れの中で、日本は開国し、外国との貿易が始まりました。ただし、開国により、人々の不満が高まり、開国をうらむ声や、江戸幕府の政治に不満をもつ人が増え始めたため、新たに、天皇を中心とした新政府が生まれました。これが明治時代です。

 明治新政府は、西洋に負けない国をつくろうと考え、明治維新をスタートさせました。つまり、西洋の制度や文化を進んで取り入れた改革です。

 現在、日本は世界有数の先進工業国ですが、そのきっかけは、この明治時代までさかのぼります。明治新政府が近代産業を育てようとしたのです。

 日本が、西洋の先進国のような近代国家の仲間入りをするには、国が豊かになる必要があります。そのためには、国をあげていろいろな分野の産業を育てなければなりません。

 たとえば、官営模範工業の富岡製糸場では、フランス人技術者をまねいて技術指導を受け、生糸の質の向上と増産をはかりました。この工場で働いていたのは、士族や有力者の娘(むすめ)たちでした。彼女たちは、ここで身につけた技術をふるさとにもち返り、各地につくられた製糸工場で指導者になりました。富岡製糸場でつちかわれた技術が全国に広がり、製糸工業は成長していきました。

 製糸工業は、鉄鋼業が始まるまでの長い間、日本の産業の中心を担(にな)いました。

 こういった政策によって、日本の産業はめざましく発展していき、工業国としての日本の基礎(きそ)が出来上がっていきました。

 産業を育て、強い国にする。そして、国を豊かにする。明治時代は、そんな夢と希望に満ちあふれたすばらしい時代でした。


掲載日:2020年10月12日
次回の掲載は、2020年11月9日の予定です。