PROFILEカッシー先生プロフィール

中学受験40年のキャリアがお届けするとっておきの秘策。特に公立中高一貫校の適性検査では,社会科的な知識だけでなく,算数で学習する割合なども同時に求められます。社会と数的処理をじっくり解説していきますよ。
高桐アカデミー塾長 カッシー先生
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[2021/01/11] 面接官は何を知りたがっているのだろう
公立中高一貫校のおよそ半分の学校で面接試験が実施されています。
その形式は、個人面接(受験生1名と面接官2名程度)と集団面接(受験生3~6人と面接官2名程度)に大別されますが、十中八九、面接試験の位置づけは「参考程度」にすぎません。つまり、面接試験で何らかのミスをしても(そもそも、何がミスか??が不明確ですが・・・)、それが原因で不合格になることはありません。
それでも面接試験をおこなう目的は、「直接会い、少し話すことで、筆記試験ではわからないことがわかる」からです。
くり返します。もし、あなたが不合格になっても、それは面接試験の出来が悪かったからではありません。ただ単に、筆記試験で合格点に達さなかったからです。
面接試験の結果は、合否に影響を与えない。
これが、少なくとも公立中高一貫校入試の常識です。
とはいえ、面接試験があるのだから、何かその対策をしたいと考えるのは自然の発想です。そこで、ごくごく簡単に面接試験の心構えをお話しします。
とはいえ、その心構えは一つしかありません。
面接官の身になってあげて!!です。
あいさつをしてくれないと、気分が悪いです。
小さな声で話しても、面接官には聞こえません。
友達でもないのに、友達感覚で話されても、面接官は困ります。
ウソをつかれると、腹が立ちます。
・・・・・・ですよね。
もう少し細部に切りこむと、ある公立中高一貫校で「保護者の方はどんな人ですか?」という質問があったそうです。
ある人は「父はサラリーマンで、母は専業主婦です。」と答え、別の人は「父は、基本的生活習慣にとても厳しく、6年生になったいまでも『ハンカチは持ったか?』などと聞いてきます。母は優しく、料理が得意です。私はよく母に料理を教えてもらいます。」と答えたそうです。
さて、この公立中高一貫校の先生はこの質問で何を知りたいと思っているのでしょうか。もちろん、保護者の職業ではなく親子関係ですよね。よって、「父はサラリーマンで・・・」と答えたところで、何の意味もないわけです。
面接官の身になってあげて!!と申し上げたのは、面接官が何を知りたがっているかを考えて答えるということです。
ぜひ、このことだけは忘れないで面接試験に臨んでください。
掲載日:2021年1月11日
次回の掲載は、2021年2月8日の予定です。