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めがね先生

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めがね先生

「国語は読むことだけでなく,書くことも同時に大切!」という考えから,国語の勉強でちょっと行きづまったら作文を書くことをすすめています。自分が伝えたいことを正確に伝られるようになると,国語の力はもっと成長します。いっしょにがんばりましょう。
小春学院塾長 めがね先生
ホームページ http://www.koharugakuin.info

[2019/02/18] 言葉を使い分けて,表現力を高めよう!!<4>


 今回は,「読む」と「書く」に関する言葉を取り上げます。
 ある公立中高一貫校の学校説明会で,副校長先生が「手紙を書く」と書かずに,「手紙につづる」と書いてある作文を見て,「この作文を書いた子を本校の生徒にしたいと思った」とおっしゃっていました。
 作文に用いる言葉1つ取ってみても,その子の能力がわかるんだと改めて感じた次第です。

■読む

 似ている言葉
 ・読み取る
 ・読む解く
 ・読解する
 ・解読する
 ・目を通す
 ・精読する
 ・熟読する
※「読解する」は,文章を読んで理解するときに使います。
※「解読する」は,難解な文章や暗号などを解き明かすときに使います。
※「精読」は一字一句注意して読むこと,「熟読」は精読して内容をよく理解することをいいます。
※「読む」には,図表などを理解する,相手の気持ちや先のことを見通すなどの意味もあります。

■書く

 似ている言葉
 ・記(しる)す
 ・記述する
 ・叙述(じょじゅつ)する
 ・著(あらわ)す
 ・執筆(しっぴつ)する
 ・つづる
 ・書きぬく
※「執筆する」は,小説のようにある程度長い文章を書くときに使います。
※「つづる」は,思いをこめて書くときに多く使います。
※「書くぬく」は,自分の言葉に直したりせず,もとの文章をそのまま書き写すことです。

掲載日:2019年2月18日
次回の掲載は,2019年3月18日の予定です。

[2019/01/21] 言葉を使い分けて,表現力を高めよう!!<3>


 今回は,目と耳に着目した言葉を取り上げます。目の代表格は「見る」ですが,「見とれる」「注目する」も目に関係しています。言葉の奥深さを感じてください。

■見る

 似ている言葉
 ・見つめる
 ・目をこらす
 ・凝視(ぎょうし)する
 ・ながめる
 ・望む
 ・見わたす
 ・のぞく
※「望む」は,遠くのほうを見るときに使います。
※「見わたす限り」は,「見えるところ全部」という意味を表します。

 敬語表現
 ・ご覧になる(そんけい語)
 ・はいけんする(けんじょう語)

■見とれる

 似ている言葉
 ・見入る
 ・目をうばわれる
※「見入る」は,心を引かれて思わずじっと見続けることを表します。

■注目する

 似ている言葉
 ・着目する
 ・目を留(と)める
 ・目をつける

■聞く

 似ている言葉
 ・聞きほれる
 ・小耳にはさむ
 ・耳をすます
 ・耳をそばだてる
 ・耳をかたむける
※「耳をそばだてる」は,音を聞き取ろうとして意識を集中させるようすを表します。

 太宰治著『走れメロス』には,「一段の旅人とさっとすれちがった瞬間(しゅんかん),不吉な会話を小耳にはさんだ。」という一文があります。「不吉な会話を聞いた」では表せない「話やうわさをちらっと聞く」という意味を内在させることができますね。


掲載日:2019年1月21日
次回の掲載は,2019年2月18日の予定です。

[2018/12/17] 言葉を使い分けて,表現力を高めよう!!<2>


 今回は,「伝える」と「告げる」の2つを取り上げます。いつもいつも「言う」という言葉ばかり使っていては,一向に表現力が身につきません。ぜひ,使い分けていきましょう。

■伝える

 似ている言葉
 ・伝言する
 ・言(こと)づける
 ・伝達する
 ・取り次ぐ
 ・語りつぐ
 ・伝授する
※「手紙を言づける」のように,用件だけでなく,手紙や荷物などを届けてもらうときにも使います。
※「取り次ぐ」は,用件だけでなく,ものを受けわたすときにも使います。
※「伝授する」は,何かのコツや特別なわざなどを教えさずけるときに使います。

■告げる

 似ている言葉
 ・予告する
 ・告知する
 ・通知する
 ・通報する
 ・報告する
 ・告白する
 ・白状する
※「通知する」は文書などで知らせるときに,「通報する」は警察などに情報を知らせるときに使います。
※「告白する」は自分から言うようすを,「白状する」は他の人や必要にせまられて言うようすを表しています。


掲載日:2018年12月17日
次回の掲載は,2019年1月21日の予定です。

[2018/11/19] 言葉を使い分けて,表現力を高めよう!!<1>


 公立中高一貫校入試において,「文章を書くこと」や「作文を書くこと」をぬきにして合格はあり得ません。また,そうして何かを伝えるときには,ぴったり合う言葉を選ぶことが大切です。そうすることで,採点者の先生に正しく伝わるからです。

 そこで,今回から4回に分けて,似ている言葉をまとめていきます。ぜひ,言葉を使い分けて,採点者の先生に正しく伝わる文章や作文が書けるようにしましょう。

■言う

 似ている言葉
 ・述べる
 ・発言する
 ・断言する
 ・言い切る
 ・口火を切る
 ・つぶやく
 ・ささやく
※「つぶやく」は一人でぶつぶつ言うときに,「ささやく」はだれかに向けてひそひそ言うときに使います。「言う」だけでは伝わらないニュアンスを同時に伝えることができます。

 敬語表現
 ・おっしゃる(そんけい語)
 ・申す(けんじょう語)
 ・申し上げる(けんじょう語)

■話す

 似ている言葉
 ・語る
 ・相談する
 ・議論(ぎろん)する
 ・討論(とうろん)する
 ・雑談する
 ・対話する
 ・対談する


掲載日:2018年11月19日
次回の掲載は,2018年12月17日の予定です。

[2018/10/15] これはダメ!!<5> 結論と結びつかない


めがね先生:こんにちは。「これはダメ!!」シリーズは,今回でひとまず最後にします。前回は,結論部分に「しかし」を置いてはいけないという話をしました。ではムギさんに質問します。前回の学習で,私は課題作文では何が大切だと話しましたか。
ムギさん:えーと,課題作文で大切なことは,一つの意見の筋を通すこと,つまり文章に一貫性を持たせることです。
めがね先生:正解です。しっかり覚えていますね。筋を通す,つまり筋道を立てながら書き進めることが大切なわけですから,当然ながら書き出しの主張と書き終わりの結論は同じでなければいけません。では,次の例文1を読んでみましょう。

■例文1■
 私は,海外からの留学生に日本で最も楽しい季節は秋であると伝えたいと思います。秋になると,もみじの葉の色が変わる紅葉が見られます。紅葉の時期になると,多くの人々がそれを楽しみます。毎年秋になると,私の家族も公園で紅葉を楽しみます。
 もみじの葉が風に乗ってひらひら落ちる風景もとてもすてきです。この風景は,日本でしか見ることができない特有のものだそうです。世界の人たちにも,日本の紅葉の美しさを楽しんでもらえると考えられます。ですから,私は海外からの留学生に日本の紅葉を教えてあげたいと思います。


ムギさん:文章はいたってふつうで,不自然な感じがしませんが,主張が変わっていますね。
めがね先生:そうなんです。この文章の主張は何でしょうか。
ムギさん:日本で最も楽しい季節は秋であるということです。
めがね先生:正解です。ではこの文章の結論はどうでしょう。
ムギさん:海外からの留学生に日本の紅葉を教えてあげたい・・・・・・です。
めがね先生:そうです。文頭では,「日本では秋が最も楽しい」と述べられており,その具体例として紅葉が取り上げられています。ところが結論では,この具体例である「紅葉を教えてあげたい」という内容で文章が結ばれているのです。つまり,秋というテーマから始まって秋の紅葉だけに内容が限定されているのです
ムギさん:では,この文章はどうすればよかったのでしょうか。
めがね先生:次の例文を参考にしてみましょう。

■例文2■
 私は,海外からの留学生に日本で最も楽しい季節は秋であると伝えたいと思います。秋になると,もみじの葉の色が変わる紅葉が見られます。紅葉の時期になると,多くの人々がそれを楽しみます。毎年秋になると,私の家族も公園で紅葉を楽しみます。
 もみじの葉が風に乗ってひらひら落ちる風景もとてもすてきです。これは,日本の秋の代表的な風景です。秋の食べ物のおいしさや行事の興味深さと同じように,日本の紅葉の美しさを通しても秋を十分に楽しんでもらえるでしょう。ですから,私は海外からの留学生に日本の秋を教えてあげたいと思います。


ムギさん:話題の進行をテーマである秋にもどすように書くのですね。
めがね先生:そうです。テーマをふまえて内容を発展させるのならよいのですが,みなさんが送ってくれるむぎっ子作文添削の答案を読んでいると,主な主張から内容が限定的になったり,ちがう方向に内容が進んでいったりする作文によく出会います。書き出しの主張と書き終わりの結論が一本の線で結びつくように内容を組み立てていくことが大切です。


掲載日:2018年10月15日
次回の掲載は,2018年11月19日の予定です。

[2018/09/17] これはダメ!!<4> 結論で「しかし」??


めがね先生:今回は,自分の意見が定まらないとき,つい書いてしまいがちな文を取り上げます。実は,ほとんどの採点者はそのことに気づきます。では,どこでそれがわかるでしょうか。次の例文を読んで考えてみましょう。

■例文■
 私が中学校に進学して心がけたいことは,いろいろなことにチャレンジすることです。社会に出ると,自分がそれまで経験していなかったことに多く直面するでしょう。そのとき,わからないから,あるいは不安だからといって何もしないというのでは物事が進まず,何もできなくなってしまいます。いまはまだ,中学校での生活はわからないことだらけですが,きっと,小学校で経験したことのないことにぶつかることがあると思います。そんなときでも勇気をもってチャレンジしていきたいと思います。
 しかし,失敗するおそれがあることも知っておかなければいけません。失敗してこうかいしないように,そのチャレンジについてはよく考えていきたいです。

ムギさん:内容はまとまっていますが,どうも書いている人の本心がよくわかりませんね。
めがね先生:何がわかりませんか?
ムギさん:この人はチャレンジしたいのでしょうか。それともチャレンジしたくないのでしょうか。
めがね先生:この文の難点はそこですね。結局,書き手の意見が明確になっていないのです。最後の段落,つまり結論部分で「しかし」という逆接のつなぎ言葉を用いたことで,それまで書いてきた内容をひっくり返してしまっています。
ムギさん:でも,「しかし」と書いて,別の意見を書きたい気持ちもわからなくはありません。
めがね先生:そうですね。しかし,課題作文で大切なことは一つの意見の筋を通すこと,つまり文章に一貫性を持たせることなのです。意見をたくさん書き並べてはいけません。筋道を通して,一つの意見をしっかり説明し通すことが大切です。そこは勇気を持って意見を書きぬくとよいですね。また,文字数をうめることを目的に意見を並べている作文もありますが,意見をいくつも考えるぐらいなら,一つの意見に対して深く考えぬくことのほうが文字数は多くなりますよ。
ムギさん:つまり,今回の作文では,最後の段落は書かないほうがよいということになりますね。
めがね先生:そうです。「チャレンジする」ということの意味や理由について,ていねいな説明を書きこんでいくことをおすすめします。


掲載日:2019年9月17日
次回の掲載は,2018年10月15日の予定です。

[2018/08/20] これはダメ!!<3> 予想を理由にする-その2-


ムギさん:先生,前回の宿題の作文を書いてみました。
めがね先生:見せてください。

■ムギさんの解答例■
 私のクラスには,日本語がほとんど話せない外国から来た男の子がいます。かれとなかよくなるために,いろいろ話しかけるのですが,あまりうまく伝わりません。その場は笑顔でやり過ごしますが,うまく伝わらないもどかしさがずっと残ってしまいます。
 私は,かれが外国から来たということと,日本語がほとんど話せないという事実を理解したうえで,話し手である自分が相手の立場に立って話していくことが大切だと考えました。社会がグローバル化していることから,私たちはこれからいろいろな人と出会い,今以上に交流していく必要があります。そのとき,自分がわかることを単に伝えるのではなく,相手がわかるかどうかに目を向け,注意をはらいながら話していくことが大切だと思います。
 外国から来た人に対して自分が言いたいことをわかりやすく伝えるために,中学校では相手の立場に立つことを意識し,そのためには外国のことを学び,外国人の考え方を学んでいきたいと思います。そうすることにより,自分が言いたいことをわかりやすく相手に伝えられるようになると考えています。

めがね先生:上手に書けるようになりましたね。今回の文章のポイントを教えてください。
ムギさん:はい。「グローバル化」がテーマだったので,それに関連した経験を書きました。そして,前回の先生の説明に沿って,予想するのではなく,自分が,そしてみんながわかることを第二段落を書きました。
めがね先生:よいですね。具体的な自分の経験については,テーマに沿った内容を選んで書く,あるいはそういう経験があったかのように書きましょう。となると,ここは外国人,または,外国人を保護者に持つ同級生との交流などを取り上げればよいでしょう。そして,そこから何を学んだのかということについても,みんなが知っていることをふまえて書きましょう。
ムギさん:あと,問題文を読むと「自分が言いたいことをわかりやすく相手に伝える」能力を身につけ,伸ばすことを書くように指示されていますので,そのことをまとめました。
めがね先生:そうですね。何だかんだいっても,結局は問題文の指示にしたがわなければいけません。それがわかれば,どのように文章を組み立てればよいのかがわかりますからね。その点を意識して,解答としてふさわしい文章が書けるようになりましょう。


掲載日:2018年8月20日
次回の掲載は,2018年9月17日の予定です。

[2018/07/16] これはダメ!!<3> 予想を理由にする-その1-


ムギさん:こんにちは,めがね先生。今回は,「これはダメ!!」シリーズの3回目ですね。どんなダメな文章でしょうか。
めがね先生:今回は,理由にできない内容を紹介(しょうかい)します。多くの作文を読んでいると時々見かけます。
ムギさん:これまでも,理由や根拠(こんきょ)についていくつか説明していただきました。
めがね先生:これまで紹介したのは,自分の経験は考えの理由や根拠にならないということでした。今回はその追加の内容といえるでしょう。では,例題とその解答例を見てみましょう。

■例題■
 グローバル化という言葉は,1990年代に入ってから使われ始めたといわれています。グローバル化とは,世界中の国々,そして人々が国境をこえて,地球規模でより深い関係で結びつけられるようになることを意味します。
 グローバル化がいっそう進む中で,私たちに必要となってくる能力の一つに「自分が言いたいことをわかりやすく相手に伝える」ことがあります。
 あなたが中学校でこの能力をどのように身につけ,どのようにのばしていきたいかを考え,次の条件1から4にしたがって書きなさい。
(条件)
1 題名や名前は書かずに一行目から本文を書くこと。
2 400字以上500字以内の三段落構成で書くこと。
3 一段落目には,あなたが小学校時代に「自分が言いたいことをわかりやすく相手に伝える」ことができた体験,またはできなかった体験のいずれかを具体的に書き,二段落目にはその体験であなた自身が学んだことを書くこと。
4 三段落目には,3で考えたことを生かして,中学校でどのように取り組みたいかを書くこと。
(2017年 高知県立高知南中学校・作文問題)

■解答例■
 私の小学校では,六年生が一年生と休み時間を過ごし,一年生に学校生活になれてもらうための期間があります。私もその期間中,一年生といっしょに過ごすことになり,会話をたくさん交わしましたが,自分が言いたいことが一年生にうまく伝わらず,私の言う通りになかなか動いてもらえなかったことがありました。
 一年生はまだ相手の言っていることがわからないのだということを,私はこの経験から学びました。一年生は,学校で勉強し始めてまだ月日がたっていません。わからないことだらけなのだと思います。だから,相手が言っていることもきちんと聞いてもわからない,わからないから自分がしたいことばかりをしてしまうのだと思います。
 これらのことから,私は中学校に入学したら,いろいろなことをたくさん勉強して,相手が言いたいことを理解すると同時に,自分も言いたいことがわかりやすく伝わるように気をつけて話していきたいと思います。


ムギさん:いつも思うのですが,一読しただけではどこがおかしいのかわかりません。
めがね先生:確かに,文章を読むときに,おかしなところはないかと疑いながら読みませんからね。一読しただけでは,気づかないかもしれません。しかし,作文を評価するという立場に立って読んでいくと,見方が変わってきて,まちがいに気づくようになります。
ムギさん:では,この解答例はどこがおかしいのですか。
めがね先生:第二段落の一文目「一年生はまだ相手の言っていることがわからないのだ」,三文目「わからないことだらけ」,四文目「だから,相手が言っていることもきちんと聞いてもわからない,わからないから自分がしたいことばかりをしてしまうのだ」に着目しましょう。二文目に書かれている「一年生は,学校で勉強し始めてまだ月日がたっていません」という部分は,六年生に比べれば事実でしょう。しかし,それ以外の内容は,この作文を書いた児童が「そうであるにちがいない」と考えた予想にすぎません。つまり,この段落で書かれている内容は,自分の経験から相手のことを予想しているにすぎません。
ムギさん:「考え」と「予想」はちがうのでしょうか。
めがね先生:それらの意味のちがいという話となると難しくなりますが,少なくとも課題作文で求められている「考え」とは,「みんながわかる事実を根拠にしたもの」でなければいけませんが,第二段落の四文目の内容は,予想から考えを導き出した内容になってしまっています。
ムギさん:そう言われてみると,第三段落で書かれている中学校での取り組みも,無理やり「勉強」という内容に結びつけている印象を受けますね。
めがね先生:はい。また,この解答例の決定的なまちがいは,問題文に「グローバル化」というテーマが示されているのに,その内容をふまえて書かれていないという点です。そこで宿題です。次回までに,この解答の文章を書いてみましょう。ムギさんならどのように書いてみますか。
ムギさん:はい。少し考えてみます。


掲載日:2018年7月16日
次回の掲載は,2018年8月20日の予定です。

[2018/06/18] これはダメ!!<2> 後ろ向きな姿勢


ムギさん:こんにちは,めがね先生。「課題作文ではやめておこう!」シリーズの2回目ですね。
めがね先生:こんにちは,ムギさん。今回は「後ろ向きな姿勢は書かない」ことを学習します。これは日常の生活の中でもいえることです。簡単な質問ですが,ムギさんは,楽しい話とつまらない話のどちらを聞きたいですか。
ムギさん:もちろん,楽しい話を聞きたいですね。
めがね先生:ふつうは「あえて」という条件がない限り,楽しい話を聞きたくなりますね。これは作文でも同じことで,つまらない話は多くの人が読みたくないのです。では,つまらない話とはどんな話でしょうか。
ムギさん:そうですね。いろいろあると思うのですが・・・。
めがね先生:たとえば,次の文章であれば,どちらの文章を読みたいですか。

■例文1■
 私にはさくらさんという友だちがいます。ふだんはたがいに気軽に会話を交わし,なれ合っているのですが,さくらさんがリーダーシップを発揮して,クラスをまとめ導いている場面を見て,見直しました。私も積極的に人と関わり合いを持ち,集団全体のことを考えられるようになりたいと思いました。

■例文2■
 先日,私は道を歩いているとき,ごみを道ばたに捨てる人を見かけました。きれいな道ばたをよごし,人に不快な思いをさせる人を見て,私はそんなことをせず,町をきれいにしていこうと心に決めました。

ムギさん:何かを見て,自分のこれからの行動を記しているところでは共通しているますが,印象がちがいますね。
めがね先生:その印象のちがいは,それぞれの文で見ているもののちがいによるのです。例文1では,さくらさんの良い面が見られているのに対して,例文2では,通りがかりにごみを捨てたという人の悪い面を見ているのです。
ムギさん:何でもそうですが,人や物事の悪い部分はあまり見たくないですね。
めがね先生:読み手にとっては,少し気分が暗くなりますね。人や物事への批判ばかりでは読み手をあきさせます。だとしたら,もっと前向きの意見を書くほうが読み手にとっては同意が得やすいですね。どの作文でもそうですが,後ろ向きの意見や表現はあまり書かないほうがよいでしょう。やはり,何かに積極的な人の姿が書かれた作文を読みたいですよね。
ムギさん:なるほど。書く側の姿勢も読み手の印象を変えるということですね。気をつけたいと思います。


掲載日:2018年6月18日
次回の掲載は,2018年7月16日の予定です。

[2018/05/14] これはダメ!!<1>「○○○」と言いました


ムギさん:今回は何の勉強ですか。
めがね先生:今回から数回にわたって,課題作文ではやめたほうがよいことを学習していきます。まずは例文を読んでみましょう。

■例文1■
 私はテストで点数が低く落ちこんでいるとき,さくらさんが私をなぐさめながら,
「次のテストに向けていっしょに勉強しようよ。だいじょうぶだよ。よしみさんならできるよ。」
と言ってくれました。

ムギさん:何もおかしなところがないですね。作文ではよくこのように書きますよ。
めがね先生:そうです。自由作文であれば,この書き方で構いません。しかし,課題作文は物語(小説)を書くわけではありません。伝えたいことをはっきりと手短に伝わるように文章を書かなければいけません。では,例文1で見直すべきところはどこでしょうか。
ムギさん:かぎかっこを使った会話文でしょうか。
めがね先生:その通りです。かぎかっこを使った会話文をそのまま書いている答案をよく目にしますが,これは文字数などの関係で確実に減点されます。そこで,地の文の一部として会話の内容を書くという表現方法を身につけましょう。
ムギさん:では,こんな文はどうでしょうか。

■例文2■
 私がテストで点数が低く落ちこんでいると,さくらさんが私をなぐさめ,はげましてくれました。

めがね先生:とてもよいですね。地の文の一部として会話の内容を書くために大切なことは会話の内容をまとめるということです。これは日ごろから練習できることです。
ムギさん:どうすればいいのですか。
めがね先生:自分の国語の教科書の物語文で「 」のある箇所(かしょ)を見つけて,その内容を自分の言葉で置きかえるのです。このような置きかえの練習は,文章の要約問題でも活かされるので,ぜひ取り組んでみてくださいね。


掲載日:2018年5月14日
次回の掲載は,2018年6月18日の予定です。