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ライズの合格る答案

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R志学会ライズ

私たちライズは,10年前から総力を挙げて公立中高一貫校対策に取り組み,独自の公開模試も運営してきました。その模試の採点時に感じた,「こんなミスがもったいない」「この書き方だと減点になる」といった気づきを,このコラムでは具体例を出しながら紹介し,さらに対処法も伝授していきます。また,公立中高一貫校に在籍する中学・高校生の生の声なども先輩情報として随時紹介していきます。
ホームページ http://www.shigakukairise.jp

[2018/06/25] 一石二鳥・三鳥・四鳥を目指す勉強を!!


 みなさんは,日々の生活リズムができていますか。日々の生活の一部として,決まった時間に勉強する習慣が身についていれば,中学校へ進学したときに大いに役立ちます。いまのうちからその習慣を身につけてください。
 今回はテスト(模試)の解き直しを通して,知識を広げることのすすめです。

問題例(地熱発電の説明)
 まずはじめに,地下700m~3000mぐらいの深い井戸をほります。そこから,マグマの熱で熱くなった地下水をくみ上げて,水蒸気と水に分けます。このようにすることで,高温の水蒸気をたくさん取り出すことができます。
 次に,集めた水蒸気の力を使って,蒸気タービンという機械を動かします。この蒸気タービンという機械が動くことで電気が発生します。

問い
 地熱発電所に行ったまさきさんは,いつも身近にある水が形を変えることで大きなエネルギーとなり生活の役に立っていることを知りました。同じように,自然エネルギーといわれるエネルギーを利用して発電しているものはほかにどんなものがありますか。何を利用して発電しているかとその発電方法の欠点をそれぞれ答えなさい。

 余談ですが,本問では「何を利用して発電しているか」と問われていますね。そこで,「~発電」と答えてしまう人はバツです。たとえば,「風力発電」を説明したい場合は,「風を利用した発電」などと答えましょう。問われている内容に沿って解答を書く。これがきまりです。

 では本題です。
 受検勉強を進めるうえで,模試(テスト)の「解き直し」ほど大切なものはありません。たとえば,今回の「地熱発電」を学んだだけでは実にもったいない。模試(テスト)はあくまでもその一例にすぎないので,入試本番で地熱発電が出題されるとは限りません。他の発電方法や,他の角度から問題が出題されるかもしれません。

 ですから,すべてまとめて「火力・水力・原子力・再生可能エネルギー」を利用した発電方法をまとめておくことが必要です。
 たとえば,「火力発電は,化石燃料を利用しているので,地球環境問題や燃料に限りがある」,「化石燃料は産出できる地域が限られていて,輸入に多額の費用がかかる」などの問題があります。その一方で,「化石燃料はエネルギーに変える変換効率がよく,無駄が少ない」といった長所もあります。

 このように,長所や短所を関連づけながら知識を広げることが,模試(テスト)を有効に活用する最もよい方法です。単に「マルだった」とか「まちがえた」だけではなく,「知識を広げる」ということを意識して受検勉強に取り組んで頂きたいと思います。


掲載日:2018年6月25日
次回の掲載は,2018年7月23日の予定です。

[2018/05/28] これを意識すれば文章が上手に書ける!!


 今回は,「もっと上手に,かつすばやく上手な文章が書きたい」と願っているすべてのみなさんに向けて,そのコツを伝授します。

 まずは,次の問題を読んで,Aさんの解答の何がよくないかを考えてください。


問題
 給食の食べ残しを減らすためにどのような取り組みができるかをクラスで話したところ,2つの取り組み案が出てきました。

けいこさんの案
食べ残しをたい肥(肥料)に利用する。
あきらさんの案
給食を注ぐときに一人ひとりが「少なめ」「ふつう」「多め」といった申告をしていく。

 けいこさんとあきらさんの2人の取り組み案について,あなたの学校で取り入れるとしたらどちらを選びますか。理由とともに説明しなさい。

Aさんの解答
私は,けいこさんの意見に賛成です。なぜかというと,食べ残しをブタや牛のえさにすれば,動物にとってもうれしいし,もしも食べ残しが多かったとしても,結果的に食べ残しがなくなると思うからです。


 内容はとりあえず置いておくとして,必ず気をつけてほしいことがあります。それは,文章後半の長さです。

 文章はできるだけ短く書く。

 これが鉄則です。なぜなら,長くなればなるほど自分の書きたいことがわかりづらくなっていくからです。ですから,一つひとつの文章を短くしながら全体として一本しんを通していきます。
 ただし,この「短く」はとにかく短くすればよいというものではありません。「主語と述語を必ず盛りこんで,できるだけ短く」という意味です。

 また,文章が長くなってしまう原因はもう一つあります。「一つの文の中に,接続語(つなぎ言葉)を使いすぎる」ことです。Aさんの解答でも「動物にとってもうれしいし,もしも~」と,2つの内容を一文に連続させてしまっています。だから,長くなりすぎてしまうのです。おおよそ,文章の読みやすさでいえば,50字前後が読みやすいといわれています。一文に接続語を盛りこんでしまうと,高い確率で50字どころか100字をこえてしまいます。

 では,この点に注意して,Aさんの解答を直してみましょう。

解答例
私は,けいこさんの意見に賛成です。なぜなら,食べ残しをブタや牛のえさにすれば,動物もうれしいと思うからです。また,もしも食べ残しが多かったとしても,ブタや牛が食べ残しを食べてくれるので,結果的に食べ残しがなくなります。これは,私たちにとってもよいことだと思います。

 自分の意見を正しく伝えるためには,まずは意見を整理し,そしてその一つひとつで文を構成すること。いいですね。「~もするし,~もするし,~もする。」なんて文を書いてはいけません。

 みなさんの答案を採点・添削していると,考えている内容はとてもよいけれど,点数になる表現ができていない。そういう人が大変多いように思います。ぜひ意識していきましょう。


掲載日:2018年5月28日
次回の掲載は,2018年6月25日の予定です。

[2018/04/23] 問われていることに答えるのがみんなの使命だ!!


 こんにちは。新学年がスタートして,目まぐるしい日々をすごしていると思いますが,勉強は着実に進んでいますか。今回は,いまの時期に取り組んでほしいことを2つお伝えします。

1 志望校の見学に行くこと
 パンフレットやホームページだけではわからない学校の雰囲気(ふんいき)や先輩(せんぱい)たちのようすなどを見に行きましょう。また,オープンスクールなどには必ず足を運びましょう。この経験が日々の勉強へのやる気につながります。

2 模試(テスト)を受けること
 公立中高一貫校入試は,そのほとんどが記述式問題なので,テストを受けて,自分の答案を採点してもらってはじめて成長できます。そこで,いつ,どこで,どういった模試(テスト)があるのかなど,情報収集をおこなっておきましょう。

 ここで,模試(テスト)などでみなさんがよくまちがえる典型的なパターンをお伝えします。まずは,次の問題を解いてみましょう。

例題 クラスのみんなで,同じ漢字が何度も使える「漢字しりとり」を始めたところ,次のようなしりとりになりました。そして,ある児童が「漢字が規則的に並んでいる」と言いました。
 【池】→【深】→【探】→【持】→【侍】→【往】→【住】→【他】→【池】・・・
 よく見ると,【往】の漢字が10回出てきて,最後が【探】で終わりました。このとき,最後の【探】は最初から数えて何番目の漢字になるかについて,あなただったらどんな方法で答えを求めますか。答えを求める考え方とその答えを書きなさい。

正答例
【往】の漢字が10回出てきて,【探】で終わるということは,【池,深,探,持,侍,往,住,他】の漢字が10回くり返されて,その後,【池,深,探】の3個目が続くことがわかる。したがって,8×10=80,80+3=83 より,【探】の漢字は83番目になる。

不正解になる解答
8×10=80 80+3=83 答え 83番目

 さて,不正解になる解答には,式しか書かれていません。答えは合っていますが,問題文中で問われている「あなただったらどんな方法で答えを求めますか。答えを求める考え方とその答えを書きなさい」という指示にしたがっていません。式を書くだけでは,「あなたの考え」を書いたことにはなりません。
 こういった問題を1つ取ってみても,いかに「説明すること」が大切かがわかりますね。

 要は,問われていることに答えるのがみなさんの使命なわけです。
 絶対に忘れないでください。


掲載日:2018年4月23日
次回の掲載は,2018年5月28日の予定です。

[2018/03/26] 公立中高一貫校対策・入門三か条


 みなさん,こんにちは。
 今回は,公立中高一貫校対策・入門三か条をおとどけします。

 公立中高一貫校入試では,普通の学力テストではなく,適性検査型の試験がおこなわれます。普通の学力テストとどうちがうかというと,ただ答えを書いて合っていればよいのではなく,大量の文章を読み解く「読解力・処理力」,資料を読む「判断・分析力」,そして文章で書く「表現力」が必要になるということです。そこで,これから勉強を始めるみなさんは,次のことに気をつけながら,日々の生活を送ってください。

●本を読む
 大量の文章を読むには,日ごろから読書が大切です。みなさんは毎週何冊ぐらい本を読んでいますか。図書館には良質な本がたくさんあります。図書館で毎週本を借りて読むくせをつけましょう。
 たくさんの本を読むことで,多くの知識が吸収できます。また,難しい言葉やたくさんの人の考え方を知ることができ,みなさんが成長できます。1週間に1冊を目標にぜひ読書を続けてください。

●問題文をきちんと最後まで読む
 児童のみなさんが適性検査問題を解くときに一番多いまちがいは,問題文をよく読んでいないことから起こる読みまちがいです。
 たとえば,問題文の最後に書かれてあった「ぬき出しなさい」を見落として,自分の言葉で答えてしまったら0点です。また,「資料1からわかることを書きなさい」と書かれてあるのに,資料1にふれなかった場合も0点です。いつも問題文の最後の最後までしっかりと読む習慣を身につけましょう。ただし,これは適性検査問題のみならず,日ごろのすべての勉強にもいえることです。

●文章を書く習慣をつける
 作文をはじめ,短い文でも自分で考えて文章にすることは難しいですね。そして,難しいから書かないという人も多いのではないでしょうか。だれでも最初は下手なものです。文章は書き慣れることが一番大切です。人のまねでも何でもよいので,とにかく書きましょう。書かないと上手か下手かもわかりません。そして,学校の先生や塾の先生などの大人に見てもらってください。よい所と悪い所を教えてもらい,また書き直しましょう。これをくり返すと,次第にうまくなります。まちがうことをこわがらずに「書いて書いて書きまくる」ことが大切です。


掲載日:2018年3月26日
次回の掲載は,2018年4月23日の予定です。

[2018/02/26] すべてを切り替えて「次」に進もう!!


 公立中高一貫校入試がすべて終わりました。本当にご苦労様でした。長い1年だったでしょうか。それとも,あっという間の1年だったでしょうか。「もっと勉強しておけば・・・」という後悔(こうかい)があったかもしれません。一方,志望校に合格して「最高のいま」を過ごしているかもしれません。
 し・か・し,合格,不合格,いずれの場合でも,この文を読んだあとは,すっきり忘れましょう!という話を今回はしたいと思います。

 不合格の人は,とても悲しい思いをし,受検しなければよかったと思っているかもしれませんね。しかし,不本意で通う中学校で,すてきな出会いがあったり,素晴らしい先生や友達に出会たりするものです。悲しい思いをしたからこそ,それをバネにしてもっとよい高校に行くために一生懸命勉強することもできます。

 逆に,合格をして最高の気分を味わったけれど,その中学校で成績が思わしくなく,「合格しなければよかった」と感じてしまう場合があるかもしれません。実のところ,この可能性は十分にあるといえます。なぜなら,まわりの人たちはみな,同じ公立中高一貫校入試を受けて合格した人たちなので,同じような学力や能力を持っている可能性が非常に高いからです。しかも,6年間もその状況(じょうきょう)が続きます。

 ですから,公立中高一貫校入試の結果は結果として,大事なことは「次」に目を向けることです。そして,「次」に向かって動き始めることです。「過去」の結果は変わりませんが,これからの「未来」は変えられます。

 そのためには「切り替える」ことです。気持ちも行動も,結果をふまえて「切り替え」ましょう。今回の入試はゴールではありません。6年後は同じように大学入試を受けるはずですから,それぞれの状況に応じて,まずは中1の勉強に向かって少し予習を始めましょう。中1の1~2学期の成績が,その後の3年間,6年間を決めます。最初につまずかないことは,とても大事です。

 さあ,「次」に進もう!!


掲載日:2018年2月26日
次回の掲載は,2018年3月26日の予定です。

[2018/01/22] 公立中高一貫校入試/面接時の礼の仕方


 寒い日が続いていますが,今年は暖かい日もあります。寒暖の差が大きいときは特に注意が必要です。体調をくずしやすいからです。十分に注意して万全の体調で入試本番に臨みましょう。
 さて,今回は,これから公立中高一貫校入試をむかえるみなさんに,面接時の礼についてお話しします。みなさんが受検する公立中高一貫校では面接試験がありますか。あるとしたら,その対策はできていますか。

 礼の仕方にはいくつかあります。よく言われるのが,15度の礼,30度の礼,45度の礼です。15度は,ろうかですれちがった場合など,軽く会釈(えしゃく)する程度の礼なので,面接時には使いません。また,45度は深々と礼をする場合なので,これもあまり使いません。面接をするときによく使うのが30度の礼です。

 30度と言われてもどのくらいかわからないと思いますので,目安をお伝えすると,
 礼をして自分の位置から2メートル位前の床を見る
 というイメージです。2メートルは自分の身長の約2倍まではいかない,1.5倍くらいでしょう。そのくらいを目安に見ればちょうどよくなります。逆に,礼をしたときに自分の足下が見えているのは,深く頭を下げすぎている場合がほとんどです。仮に30度の礼であっても頭が下がりすぎていることを意味します。ちょっと頭を起こしながら礼をするぐらいがきれいです。首まで意識して背筋がのびていれば,頭が下がりすぎないはずです。

 もう一つ,礼をきれいに見せる方法があります。それは,背筋をのばすのは当たり前ですが,礼をするときに,頭を下げるのではなく
 おしりを後ろにつき出す
 ようにする,というものです。礼をするとき多くの人が頭から下げようとしたり,腰を曲げて礼をしようとしたりします。しかし,これでは手が動いたり,頭が下がりすぎたりして,あまりきれいな礼になりません。そこで,背筋をのばして,おしりを後ろにつき出すイメージで礼をすれば,きれいな礼になります。
 ぜひ試してみてください。

 入試本番の面接では,指示がなくて礼をするタイミングをのがしてしまったり,集団面接か,個人面接かでちがったりしますが,礼をすることはとても大事です。せめてイスに座る直前や,終わったあとは必ず礼をしましょう。集団面接では,先頭の人につられて礼やあいさつをしないなどにも注意しましょう。面接では,あなたのハキハキとした態度を見ています。おどおどせず,塾や家庭でしっかり練習してからのぞみましょう。


掲載日:2018年1月22日
次回の掲載は,2018年2月26日の予定です。

[2017/12/25] 公立中高一貫校入試直前期の注意点


 すでに12月終盤(しゅうばん)。冬休みの過ごし方で,合否結果は大きく変わってきます。クリスマスやお正月など,楽しい行事がたくさん待っていますが,入試が終わるまではお預けにしておきましょう。
 今回は「公立中高一貫校入試直前期の注意点」の中でも生活面や準備についてまとめていきます。学習面に関してはこちらをご覧ください。


●生活リズムをくずさない
 公立中高一貫校入試本番に向けてラストスパートをかけていく人が多いと思います。そのときに気をつけてほしいことは「無理をし過ぎない」ということです。夜おそくまで勉強をしてかぜを引き,体調をくずしてしまっては,逆に勉強時間が減ります。緊張感(きんちょうかん)も高まり,張り切る気持ちもわかりますが,夜ふかしをし,翌日の昼ごろに起床(きしょう)なんてことでは意味がありません。
 ここでの大切なポイントは,試験本番の時間は日ごろから勉強しておくということです。試験本番で頭の回転をピークに持っていけるリズムをこの冬休み期間中に作り上げておきましょう。そのためには試験開始時間から逆算し,その3時間前には起きる習慣を身につけましょう。もちろん,朝食もしっかりと食べましょう。

●入試当日の服装(ふくそう)と試験会場の下見
 よく「どんな服装で試験を受ければよいですか?」という質問を受けます。小学校指定の制服がある人はその制服で,そうでなければ特に「よい服装・悪い服装」というものはありませんが,温度調節のしやすい服を選びましょう。試験会場が寒いか熱いかは当日になるまでわからないからです。
 また,会場までの交通手段(しゅだん)・所要時間はある程度把握(はあく)しておきましょう。当日は混雑も予想されます。ギリギリになると受検生は心理的にあせってきますので,少し余裕(よゆう)を持って試験会場に向かいましょう。試験会場が志望校の校舎とは異なる場合もあります。そういったときは,事前に試験会場に保護者の方といっしょに行ってみるのもよいでしょう。試験会場が志望校の場合は,おそらく学校説明会などで何度か訪れたはずですから,必ずしもその必要はありません。ただし,モチベーションアップのために訪れるのであれば,人によっては効果的かもしれません。

●試験前日
 やることはやってきた! あとは明日全力を出し切るのみ!
 試験前日に難しい問題にわざわざチャレンジする必要はありません。かえって不安になるだけです。これまでに学んできたことを復習しつつ,試験会場に持っていく持ち物のチェックをしましょう。忘れ物があると,大きく動揺(どうよう)してあせりますよ。
 なお,試験当日は復習教材を持っていきましょう。その教材とはこれまでに最も使ってきたものがよいでしょう。「こんなにたくさん勉強した」という自信にもつながります。また,直前に見直した単元が出題されたという感想を寄せてくれた先輩(せんぱい)たちがたくさんいます。

 さあ,ラストスパートです。体調管理に気を使いながら,最大限,合格につながるアプローチをこの冬休みにかけていきましょう。


掲載日:2017年12月25日
次回の掲載は,2018年1月22日の予定です。

[2017/11/27] 細かい部分や注釈までしっかりと読みこもう


 今年もあと1か月ほどになりました。受検生のみなさんは勉強づけの毎日で,つかれがたまっていると思います。インフルエンザも流行のきざしが出てきていますので,体調管理には十分気をつけましょう。
 さて,今回は「文章から的確に解答を見つけ出す」というテーマでお話しします。

●事例紹介●
 外国人観光客が,ある県を旅行して書いた記事を読んで答える問題(※文章は省略)
 記事には,外国人観光客のつたない日本語であっても,案内所の人が理解して観光地を教えてくれた話や,教えてくれた観光地へ行った感想などが書かれてある。
問題1 外国人観光客が外国人向けの案内所を訪れる理由を文章中から46字でぬき出して(句読点をふくむ),はじめと終わりの5字を答えなさい。

●誤答例●
「しかし,別 ~ とにした。」
 →1文でぬき出しており,46字になっていない。
「初めて温泉 ~ たがうこと」
 →理由が問われているのに,「~だから」にあたる部分をぬき出していない。

●考え方●
 文章中からぬき出す問題は,文章中の表記のまま(漢字は漢字で,ひらがなはひらがなで)で書かなければ減点になります。また,46字という条件は大きなヒントでもあり,句読点をふくんだうえで,理由となる「~だから」にあたる部分を見つけなければいけません。この問題の場合,一文とは限らず,「部分」になる可能性があるので注意が必要です。

●事例紹介(続き)●
問題2 外国人観光客が訪れた場所のハイライト(よかった観光地)をか条書きで3つ書きぬきなさい。

●誤答例●
・見ごたえがあった。
・日本風を感じられる
・感銘を受けた。
 →訪れた場所が問われているのに,感想の部分を答えている。
 日本庭園が非常にすばらしく,富士山と温泉施設も予想以上によかった。
 →注釈があるハイライトの意味は理解できているが,か条書きになっていない。

●考え方●
 受検生にとって難しい言葉などには注釈がつきます。そのような細かい部分までしっかりと読みこむ必要があります。
 か条書きとは,その事柄をいくつかに分けて書き並べることです。この問題の場合,よかったと思った具体的な観光地名を3つ書き出せば正解です。

 入試本番は緊張してあせってしまうものですが,日ごろから細かい部分にまで注意をはらい,少しでもミスを減らしていきましょう。


掲載日:2017年11月27日
次回の掲載は,2017年12月25日の予定です。

[2017/10/23] あたりまえのことがいつもできるようになろう


 いきなりですが,公立中高一貫校の適性検査問題を解くときに大切なことは何でしょうか。みなさんは,すぐに答えることができますか。
 今回は,次の例題を使って,この問いについて考えていきましょう。

●例題
 緑のカーテンの効果を調べていた太郎さんと花子さんは,次のグラフを見つけました。このグラフより,緑のカーテンにはどのような効果があるといえますか。これまで学習した内容をふまえてその理由も考えて,まとめて説明しなさい。

20171023.png

●3人の児童の解答
児童A 緑のカーテンがあることで室内の温度を下げることができる。
児童B 緑のカーテンには室内温度を下げるはたらきがあります。
児童C 緑のカーテンがあるときとないときを比べると,同じ時刻でも緑のカーテンがあればすずしくなるといえる。

 さて,この3人の児童の解答に共通していることは何でしょうか。それは,どれも効果だけ書けていて,理由が書かれていないということです。一見すると上手に書けているのに,これでは満点を取ることができません。

●模範解答
緑のカーテンのしげった葉が光をさえぎるため,日中の室内温度が上がるのをおさえる効果がある。

 模範解答では,緑のカーテンが温度を下げることができる理由と,その効果がしっかり書けているのがわかると思います。

 さて,はじめにもどりますが,この例題を通して問題を解くときの大切なことがわかりましたね。

 それは,「問題をよく読むこと」と,「問いに沿って答えること」です。

 いま,「そんなのあたりまえじゃん」と思った人がいるかもしれませんね。しかし,このあたりまえが一番の落とし穴です。人間は,あたりまえすぎるとそれに慣れてしまい,重要だと思わなくなっていくからです。
 入試本番が近づいてきたいまだからこそ,この「あたりまえ」のことがしっかりできているかどうかを確認してください。そうすることで,むだな失点を減らすことができるはずです。


掲載日:2017年10月23日
次回の掲載は,2017年11月27日の予定です。

[2017/09/25] 知識がなければ,思考力や表現力が活きてこない


 まずはじめに,次の写真を見てください。みなさんはこの人物をご存じですか。明治時代に活やくした外交官です。

20170925.png

 今年,ある公立中高一貫校で出題された適性検査問題の1つに,次のようなものがありました。
「アメリカ合衆国との条約改正につくした上記の人物名を答えましょう。また,この条約の改正によって日本ができるようになったことを,二〇字以上四〇字以内で書きましょう。」

 答えは,人物名が「小村寿太郎」,日本ができるようになったことは「日本が自由に,外国からの輸入品にかける関税を決められるようになった。」です。

 この問題を解くためには,何を持ってしても小村寿太郎の功績やその内容を覚えておかなければなりません。

 公立中高一貫校入試では,思考力や表現力が試されるとよくいわれます。それはそうなのですが,知識は絶対に無視できません。というのも,知識がなければ,思考力や表現力が活きてこないからです。

 たとえば,歴史を取り上げると,小学校学習指導要領には,以下の人物の動きを通して学習するように指示しています。

卑弥呼,聖徳太子,小野妹子,中大兄皇子,中臣鎌足,聖武天皇,行基,鑑真,藤原道長,紫式部,清少納言,平清盛,源頼朝,源義経,北条時宗,足利義満,足利義政,雪舟,ザビエル,織田信長,豊臣秀吉,徳川家康,徳川家光,近松門左衛門,歌川広重,本居宣長,杉田玄白,伊能忠敬,ペリー,勝海舟,西郷隆盛,大久保利通,木戸孝允,明治天皇,福沢諭吉,大隈重信,板垣退助,伊藤博文,陸奥宗光,東郷平八郎,小村寿太郎,野口英世

 合計42名もの名前が書かれています。小村寿太郎の名前もありますね。
 
 別の公立中高一貫校では,聖徳太子が作った「十七条憲法」の資料,徳川家光が作った「武家諸法度・寛永令」の資料,雪舟の水墨画,大久保利通・木戸孝允・伊藤博文らの加わった岩倉使節団出航の図,西郷隆盛が最期を迎えた西南戦争の図,板垣退助の自由民権運動を表す絵が資料として使われています。

 公立中高一貫校入試では「歴史は出題されない」という風評が一部で広がっているようですが,それはうそです。少なくとも,上記42名の功績はしっかりおさえておく必要があります。

 論語には以下のように書かれています。
 学びて思わざれば,すなわちくらし,思いて学ばざればすなわちあやうし。
 この言葉の意味は,「知識を得てそれを思考に使わなければ学問が身につくことはなく,知識を得ずに思考ばかりすればひとりよがりのかたよったがんこさを持ってしまい危険だ」です。肝(きも)に銘(めい)じてください。


掲載日:2017年9月25日
次回の掲載は,2017年10月23日の予定です。