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ライズの合格る答案

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R志学会ライズ

私たちライズは,10年前から総力を挙げて公立中高一貫校対策に取り組み,独自の公開模試も運営してきました。その模試の採点時に感じた,「こんなミスがもったいない」「この書き方だと減点になる」といった気づきを,このコラムでは具体例を出しながら紹介し,さらに対処法も伝授していきます。また,公立中高一貫校に在籍する中学・高校生の生の声なども先輩情報として随時紹介していきます。
ホームページ http://www.shigakukairise.jp

[2019/09/23] ラクをするために全力をつくす!!


 公立中高一貫校入試が近づき,受検(受験)勉強も日増しに熱を帯びてきていると思います。この時期になると,過去問をふくめて,問題演習とそのやり直しのくり返しが勉強の主流になってきますが,このやり直しが最後の追い上げのかぎをにぎっています。
 このとき,必要な考え方の一つに「いかにラクをするか」というものがあります。特に,計算問題で大事なことは「速く正確に解くこと」,つまり「ラクをすること」なのです。

 具体的に考えていきましょう。

■問題
 地球儀(ちきゅうぎ)と紙テープを使って,東京からシドニーまでのおよそのきょりを計算しました。紙テープの長さは,地球儀の赤道は80cm,東京からシドニーまでは16cmでした。このとき,東京からシドニーまでのおよそのきょりを求める計算方法を説明し,およそ何kmになったかを答えなさい。ただし,地球は球とし,赤道1周の長さは4万kmとします。


 この問題をスケールの大きい縮尺(しゅくしゃく)の問題と考え,「4万kmは4000万mで,40億cmだから,縮尺を5000万分の1とすると,16cmを5000万倍して8億cm,つまり8000kmだ」と計算した人がいるかもしれません。しかし,これは少々強引で,何より面倒です。

 実際の正答例を見てください。

■正答例
地球儀での東京からシドニーまでの16cmに対して,赤道の80cmは,80÷16=5(倍)で,地球の赤道は4万km,これは地球の割合と同じなので,40000÷5=8000(km)
よって,東京からシドニーまでのおよそのきょりは8000kmだと求められる。


 16cm:□km=80cm:4万kmという比例式にもとづいた計算方法です。ずいぶん楽ですね。
 縮尺の計算方法もまちがいではありませんが,ミスをしやすく時間もかかります。素直に,よりラクな方法を受け入れ,今後に生かすことが重要です。

 また,さらに学力をつけるために大事なことは,ほかにラクな方法がないかを考えることです。

 たとえば,80cm:4万km=16cm:□kmを考えると,16cmは80cmの0.2倍だから,4万kmの0.2倍で8000kmだ!!というように,別の解法も考える習慣をつければ,各段に算数力が向上します。

 入試本番で「ラクをすること」は「速く正確に解くこと」につながります。多くの武器(解法)を身につけることが大事です。過去問などのやり直しでは,その習得を意識しましょう。

 もっとラクな方法を全力で探す。これが,強い学力と合格を引き寄せるための重要な考え方です。みなさんももっと「ラク」ができるように,残りの時間,完全燃焼していきましょう!!


掲載日:2019年9月23日
次回の掲載は,2019年10月28日の予定です。

[2019/08/26]「説明しなさい」と問われたらどう答える??


 今回は,公立中高一貫校入試で最も出題形式の多い問題を取り上げます。それは,言わずと知れた「~を説明しなさい」という問題です。

 結論をいえば,この手の問題でとても大切になってくるのは,「結論だけを書いて終わらせない」ということです。特に,設問(問題文)を読みこんで,出題者が何を答えてほしいのかを見ぬけるようにしてほしいと思います。一例を挙げましょう。

■問題
 バーベキューで使う炭に火をつけるとき,ブロックですきまを設けて,その上に底のないドラムかんを置き,その中に新聞紙と炭を入れると,すぐに火が付いて燃え続けます。その理由を説明しなさい。

■解答例1 空気がじゅんかんするから。
■解答例2 ドラムかんの中に空気が入るから。
■解答例3 酸素が入れかわるから。

 さて,これらの解答例はどれもまちがっていません。しかし,公立中高一貫校入試では減点される可能性が高いでしょう。その理由は,「すぐに火が付いて燃え続ける理由」を述べたとは言いがたいからです。「燃える」のではなく「燃え続ける」と問われている以上,解答もそれに沿った内容が求められます。

■正答例
火をつけると,ドラムかんの中で温められた空気が上にいき,空気の流れができる。それにともなって,下から新しい空気が入り続けるからである。

 いかがでしょうか。問われているのは,内容の正しさだけではないということがご理解いただけるかと思います。設問(問題文)でドラムかんを利用している以上,「ドラムかんの中で温められた空気が上にいく」ということを書かなければ,ドラムかんの役割をまったく説明していないことになり,それゆえに「燃え続ける」ことにつながりません。

 9月以降,みなさんは志望校の過去問などに取り組んでいくことになります。ぜひ,現象に対する結果や事実だけでなく,さらに深く理由やとちゅう経過を説明できるように練習を重ねていきましょう。


掲載日:2019年8月26日
次回の掲載は,2019年9月23日の予定です。

[2019/07/22] 合否を分けるのはだれもが解ける問題だ!!


 ジメジメジメジメ・・・・・・。湿気(しっけ)ムンムンで暑くなってきましたね。台風の時期も近づいてきました。そして,受験生にとって夏は勝負の季節です。今回は,夏休みに何をすべきことをお話したいと思います。

 答えは,「基礎固(きそがた)め」です。特別な勉強をする必要はありません。だれもが知っていることをしっかり身につけること,これこそが夏休みにすべきことです。

 たとえば,みなさんは地図記号をどのくらい覚えていますか。小学4~5年の社会科の授業で学習し,フィールドワークなどでも地図記号を使うので,公立中高一貫校入試では「地図記号は知っていて当然のこと」だと見なされています。

 また,東京オリンピックに向けて,外国人が直感的にわかるピクトグラム(絵文字)が多くつくられました。そういったことも調べておきたいですね。

 公立中高一貫校入試は,おもに思考力や表現力が問われる入試ですが,かといって覚えるべきことがまったくないわけではありません。それどころか,たった12年間しか生きていない小学6年生どうしによるテストですから,思考力や表現力に大差が生じるわけもなく,結局のところ,「覚えておけば解ける問題」が合否を分けるともいえます。つまり,覚えておけば解ける問題とはだれもが解ける問題であり,それこそが合否を分ける問題なわけです。

 夏休みは,時間をかけて基礎固めに取り組める最後のチャンスです。本当に,ラストチャンスです。この覚悟(かくご)で勉強に取り組んでいきましょう。


掲載日:2019年7月22日
次回の掲載は,2019年8月26日の予定です。

[2019/06/24] あなたの血液型は? おとめ座です! ハァ?


 今回は,これまでも何度も述べてきましたが,問われていることに忠実(じゅうじつ)に答えてほしいという点にふれたいと思います。なぜ,何度も口酸っぱく言うのか。それは,問われていることに忠実に答えていない答えがあまりにも多いからです。

 あなたの血液型は??と聞かれて,おとめ座です!!と答えたら,ハァ??ですよね。

 いまならまだ十分間に合います。小学校のテストや塾の模試だけでなく,日常生活でも問われていることに忠実に答える練習を重ね,合格を引き寄せましょう!!


■問題例1
 まさきさんのクラスでは,近くおこなわれる保護者授業参観日で,算数か国語のどちらの授業を見てもらいたいかのアンケートを取りました。どちらでもよい人は,算数と国語の両方に○をつけてもよいことにしました。結果は,次のようになりました。
 ・算数に○をつけた人 17人
 ・国語に○をつけた人 31人
 ・算数と国語に○をつけた人の中で,その両方に○をつけた人 9人
 ・どちらも○をつけなかった人 0人

問題 アンケート結果をもとにして,まさきさんのクラスの人数を答えなさい。また,その答えになった理由を,順序立てて説明しなさい。

●解答例
アンケート結果より,算数と国語に○をつけた人(どちらか一方,またはその両方)は,17+31=48(人)で,そのうち,両方に○をつけた人が9人いるので,48-9=39(人)より,まさきさんのクラスの人数は39人だとわかる。
答え 39人

●誤答例
17+31-9=39
答え 39人
※式を書いているだけで,順序立てて説明していません。この誤答が最も多く,公立中高一貫校入試では確実にバツになります。式だけを書けばよい問題は,そのように指示されています。それ以外は,式をもりこみながら,必ず文章で説明しましょう。

■問題例2
 地熱発電所を見学したまさきさんは,自然エネルギーを利用した発電方法を調べ,地熱発電以外にもいろいろあることがわかりました。その一つを取り上げて,何を利用した発電方法なのかと,その発電の欠点をそれぞれ書きなさい。

●解答例
・太陽光
 天気の悪い日や夜は太陽光が得られないので発電できない。
・風
 風速により発電量が変わる。
・水
 ダムの建設場所が限られる。

●誤答例
・地熱
 地下の熱で発電する。
※「地熱発電以外にもいろいろある・・・。その一つを取り上げて」と問われているので,地熱を解答にできません。また,欠点も書かれていません。
・太陽光パネル
※「パネル」を利用した発電方法ではありません。


 問題文をよく読み,何が問われているのか,または,何を答えればよいのかを知ることが,公立中高一貫校入試では最も大切です。好き勝手に答えてはダメです。ぜひ,そのことを忘れないでください。


掲載日:2019年6月24日
次回の掲載は,2019年7月22日の予定です。

[2019/05/27] 生半可に知識がある問題ほど注意が必要です


 今回は,しっかり答えたし,まちがってもいないのにバツになる場合にふれたいと思います。まずは,公立中高一貫校入試の典型問題を取り上げます。


■問題例
 日本は,1990年ごろから食料自給率が低下してきました。その理由について,資料1・2をもとに,米,乳製品,肉類の3つに着目して説明しなさい。

資料1 日本の品目別食料自給率の移り変わり
20190531SS001.png

資料2 日本人の食生活の変化の説明
 1980年ごろまで日本人の食事は主食の米と中心にすえた和食が主で,健康面などから,これが理想的な食生活と見なされていた。しかし,現在は乳製品や肉類を中心とした洋食が主で栄養バランスがかたよっていると考えられている。現在世界では,健康ブームに乗って和食が流行している。

 まずはじめに,本問では「資料1・2をもとに」という条件があることから,2つの資料から読み取れないことを書いてはいけません。また,「米,乳製品,肉類の3つに着目して」という条件も見落とせません。さらに,当然ながら「日本が,1990年ごろから食料自給率が低下してきた理由」を述べることから,理由説明であることが正しく採点者に伝わる書き方が求められます。

 以上,この3点に気をつけたうえで,次の3名の児童が書いた解答を見てみましょう。

■児童Aの解答
昔は米や魚を食べていたが,今はパンや肉をたくさん食べるようになり,輸入するようになったから。

■児童Bの解答
学校給食で地産地消などをしていくと,食料自給率のアップにつながる。

■児童Cの解答
今はごはんよりパンのほうが増えているし,肉類などに関しては日本よりも外国産のほうが安いから。

 さあ,いかがでしょうか。

 児童Aの解答は,魚にふれていますが,2つの資料からは魚に関する内容が読み取れません。仮に,和食は魚中心であるという事実があったとしても,2つの資料からそのことが読み取れない以上,魚に関する説明を書き加えてはいけません。また,乳製品に着目した説明もありません。

 児童Bの解答は,問われている内容には答えず,自分の意見のみを書いています。これでは,どんなにその内容が正しくても正解にはなりません。

 児童Cの解答は,児童A同様,価格に関して,2つの資料から読み取れないことを書いています。くり返しになりますが,どんなにその内容が正しくても,問われていないことは書いても意味がありません。つまり,0点です。知識は,公立中高一貫校入試において大きな武器になりますが,それを解答に書き加えるかどうかは,問題ごとに判断しなければいけません。

 あくまで「問われていることに答えること」が絶対ルールです。

 本問では,食生活の変化によって米の消費量が減り,乳製品や肉類の消費量が増加した点にふれていればよいでしょう。事実上,資料1から読み取ることは何もない(食料自給率が低下したことはすでに述べられている)ため,資料2の食生活の変化にのみ着目しましょう。

 なお,食料自給率が低下した理由は,生産農家の減少にともなう生産量の減少や国産と外国産の価格の差など多くの理由があり,そういったことを知っていれば,公立中高一貫校入試では大変有利です。しかし,「知っていること」と「書くべきこと」は同じではありません。何を書けばよいのかを正しく判断すること,これが入試本番では求められています。

 そこで,日ごろから自分が書いた解答を読み返し,問われている条件を「すべて」満たしているかどうかをくり返しくり返し確認(かくにん)する習慣をつけてください。これはとても大切な習慣で,志望校合格には欠かせません。


掲載日:2019年5月27日
次回の掲載は,2019年6月24日の予定です。

[2019/04/22] 説明しすぎるくらいがちょうどいい


 今回は,公立中高一貫校入試本番での減点をなくすため,問われている問題に対して,正確に答えることの重要性にふれたいと思います。まずは,次の問題を見てください。

■問題例
 まさきさんは兄のとおるさんといっしょに,春休みを利用して祖父母の家で過ごしています。2人は祖父母の家の近くを流れる川へ遊びに行きました。

まさき:おばあちゃんの家の近くを流れる川は,ぼくたちの家の近くを流れる川とようすがちがうね。
とおる:そうだね。この川はぼくたちの家の近くを流れる川につながっているのに,見た目がだいぶちがっているね。
まさき:なんでだろう。この川は,ぼくたちの家の近くを流れる川よりも流れが速いし,川はばもせまいよ。河原にある石の大きさや形もちがうね。同じ川なのに不思議だなあ。
とおる:本当だね。きっと,川上か川下かといった場所がちがうからじゃないかな。
まさき:場所が関係あるの?
とおる:じゃあ,実験してみよう。

 まさきさんと兄のとおるさんは,場所によって川の流れがどのようにちがうかを調べるため,砂山の上から水を流して流れる水が砂山にどんなあとを作るかを実験しました。

 ※実験の図は省略

問題 この実験の結果,どのようになったと考えられますか。2人の会話文も参考にしながら,水の流れの速さや水が流れたあとのはば,その深さに着目して説明しなさい。


 さて,実験の図は省略していますが,同じような実験が教科書で取り上げられているため,どのような実験をし,その結果,どのようになったかはすぐに判断できるでしょう。

 この問題のポイントは,「水の流れの速さ」「水が流れたあとのはば」「深さ」の3つを説明するということですね。上流ははばがせまいので,水の流れが速くなり,当然深くなりますが,下流にいくほど広がっていくため,水が分散され,おそくなり,浅くなっていきます。

 これらは理科の授業で習うことであり,公立中高一貫校入試では「知っていてあたりまえ」の内容です。それ以外にも,上流と下流では石のようすがだいぶちがいますが,今回はそれについては問われていませんから,解答にふくめてはいけません。

 ここで気をつけていただきたいのは,「知っていることをあれもこれも書いてはいけない」ということです。大切なことは「問われていることに答える」。これだけです。実験結果から読み取れないことや問われていないことをいくら書いても0点だということを改めて認識してください。

 一方で,問われていることに対しては,「これでもか!!」というくらい説明しましょう。入試本番では,「自分はこの問題をしっかりわかっているんだ」とアピールする場です。この意識を持って,「説明しすぎるくらいがちょうどいい」という気持ちで,日々のぞんでほしいと思います。


掲載日:2019年4月22日
次回の掲載は,2019年5月27日の予定です。

[2019/03/25] 一刻も早く受検勉強モードに入ろう


 いよいよ4月,新年度です。これから公立中高一貫校対策の勉強を始める人もいるでしょう。来年1~2月が入試本番のピークですので,新小学6年生にとっては残り9~10か月。この期間に劇的(げきてき)に力をつけ,合格するために最高の勉強をしなくてはなりません。

●受検生としての「意識」を持つ
 まずはじめに,公立中高一貫校を目指すみなさんにお伝えしたいことは,「受検生としての意識を持ってほしい」ということです。秋も深まれば,だれもが真剣になります。しかし,そのころに受検への意識がめばえても「時すでに遅(おそ)し」となる可能性が高いでしょう。いかに早く受検勉強モードに入り,真剣に取り組むが合否を分けます。合格は,才能や能力の問題ではなく,「真剣になった時間の長さ」で決まります。

●あたえられた勉強を「深める」
 では,何から手をつけるか??という話になりますが,むぎっ子広場を利用している方や塾に通っている方がほとんどでしょう。まずはその勉強に打ちこんでください。
 たとえば,宿題や課題が出るとします。その宿題や課題を「適当に早くやればいい」という程度で,「終わらせること」を優先する人がいるかもしれません。しかし,これは受検勉強モードに入っていない証拠(しょうこ)です。やらないよりはましですが,劇的に学力をのばすことはできません。世の中はそれほどあまくはないのです。
 一方,その宿題や課題をやるのに,わからないことを調べたり,聞いたり,なぜ??と考えぬいたりする人もいるでしょう。適当に早く終わらせることだけを考えている人と比べて,学力ののびが大きく変わってくるのは当然です。また,疑問点があれば,同じように考えぬいたり,調べたりすることでさらに学力がのびるでしょう。もちろん,「もう一度解く」のもオススメです。

●一刻も早く「始める」
 受検勉強モードに入るというのは,何か特別なことをすることではなく,あたえられたものやすでにあるものを,より深く勉強することにほかなりません。一見見た目は同じです。つまり「宿題や課題をやった」という点では同じです。しかし,結果は大きく変わってきます。これを9か月,10か月積み重ねた結果が,「合格」「不合格」として表れてくるのです。
 さあ,一刻も早く「受検勉強モード」に入りましょう。そのためには,まずは机に座って,「テキストを開く,解く,考える」から始めましょう。これから10か月間,みなさんのお役に立てるように,このコラムで有益なことをお伝えしていきます。いっしょにがんばりましょう!


掲載日:2019年3月25日
次回の掲載は,2019年4月22日の予定です。

[2019/02/25] せっかく身につけた勉強の習慣を維持しよう


 すべての公立中高一貫校で入試が終わりました。入試結果にかかわらず,みなさん,よくかんばったと思います。おつかれさまでした。

 しかし,入試の終わりはゴールではなく,新たなステージのスタートです。不本意な結果に終わった人も,思い通りの結果を得た人も,全員中学1年生です。中学校で勉強する分量は,教科書ページの単純合算で小学校の2.2倍もあります。「中学校の勉強は大変だ」といわれるゆえんです。

 また,新たに「部活(クラブ活動)」が始まります。これまでの「習い事」の延長で部活を選ぶ人もいれば,まったく新しいものにチャレンジする人もいるでしょう。

 小学校では,最高学年として先輩(せんぱい)だったみなさんも,中学校では一番下の後輩です。部活では,先輩・後輩の関係が出てきたり,練習時間が長かったり,遠征(えんせい)があったりして,あらゆる面で小学校のスポーツや音楽,その他の習い事とはちがいます。

 特にスポーツ系の部活に入部する人は,4月から夏までが一番きつい時期になると思います。暑くなることに加え,体力が中学3年生とはずいぶんちがうのに,同じ量の練習をこなさなければならない場合が多く,中学1年生にとって最も過酷(かこく)な数か月をむかえます。

 ただし,そのことを「知っておくこと」が重要です。覚悟して中学1年生になってほしいと思います。

 そして,入学後の数か月間,勉強にもしっかりと目を向けてほしいと思います。最初につまずくと,それを挽回(ばんかい)するのは至難の業(わざ)です。

 公立中高一貫校に進学する人は,すでに「春休みの宿題」が出されているでしょう。しっかり,その宿題に取り組んでください。「適当に済ませる」ではいけません。一度差がつくと,挽回するのに数倍の努力が必要になります。

 公立中高一貫校では,春休みの宿題確認等を目的に,入学すぐに実力テストがおこなわれるのがふつうです。ここでの順位や成績が6年間をうらなうといっても過言ではありません。ぜひ,入学前のこの1か月間,「4月のスタートダッシュ」のために全力をかたむけてほしいと願っています。

 あれやこれやお話してきましたが,心がけてほしいことは「公立中高一貫校入試のためにがんばってきたのと同じくらいの勉強量」を切らさず続けることです。勉強は習慣です。せっかく身につけた勉強の習慣を切らさない。これを意識して今日からまた全員勉強を再開してほしいと思います。

 4月のスタートダッシュに向けて,再始動!!


掲載日:2019年2月25日
次回の掲載は,2019年3月25日の予定です。

[2019/01/28] 入試本番で合格答案を書くために


 公立中高一貫校入試は,わずか1点の差で合否が決まります。つまり,ほとんどの受験生は大差なく,団子状態なので,「答案の書き方が合否を決める」と考えましょう。

 答案用紙はラブレターだ!!

 私はいつも受験生にこのことを伝えています。
 そこでみなさんは,入試本番で「どうしても私はこの公立中高一貫校に合格したいんです!!」という強い気持ちを答案用紙に表現しましょう!

 そのために心がけてほしいことは次の3つです。

1 字をていねいに書きましょう。
 ラブレターの字が雑だったら,それをもらった側はあなたの「真剣さ」を感じません。字が下手でもよいので,ていねいに書きましょう。

2 まちがった文字を消すときは,しっかり消しましょう。
 1とほぼ同じです。雑に消された字は非常に印象が悪いですね。

3 わからなくても,解答らんに空白のないよう必ず何か書きましょう。
 そうすれば,一生懸命(いっしょうけんめい)さが伝わりますね。「どうしてもこの公立中高一貫校に通いたいんです!!」という強い気持ちが伝わります。


 そして,最後にとても大事なことをお伝えします。

 テストが終わったあとに,「あっ,まちがえた!!」と気づくことがあります。休み時間に友達と答え合わせをして気づくこともあります(そもそも,友達と答え合わせはしないほうがよい)。しかし,まちがいがわかっても,あきらめましょう。いくらなげいても過去にはもどれません。それよりも,次のテストのために参考書を開いたほうが100倍よいのです。


 多くの公立中高一貫校は高倍率で,合格する人のほうがはるかに少ないという現実があります。

 合格できたらもうけもの

 最後の最後までベストはつくすけれど,ダメだったらダメでいいや!!
 そんな気持ちで入試本番をむかえれば,きっとよい結果が待っています。
 がんばってください。


掲載日:2019年1月28日
次回の掲載は,2019年2月25日の予定です。

[2018/12/24] 入試直前期の保護者様の心構え


 公立中高一貫校入試本番まであとわずかです。直前期は,保護者様もお子様も緊張感が高まってくる時期です。

 過去の記事もぜひ一読して頂きつつ,今回は,保護者様の心構えをまとめておきます。
 [2015/12/28] 公立中高一貫校入試直前の注意点
 [2017/01/23] 公立中高一貫校入試-本番前日は何をすべきか

●徹底的に体調管理に気をつかい,環境を整えてあげる
 公立中高一貫校入試本番は真冬。風邪やインフルンザが流行しています。「熱が出て3日間勉強できませんでした」といったことが起こらないように,インフルエンザの予防接種(せっしゅ)を受け,人混みはなるべく避け,手洗いとうがいは必ずおこたらないようにさせましょう。また,家族からの感染も考えられます。家族全員で健康に注意してください。
 入試直前期だからといって夜遅くまで勉強をさせ過ぎず,規則正しい生活を心がけてください。また,お子様が一生懸命,合格に向けて勉強している横で,家族が年末年始のテレビ特番を見ているようでは勉強に集中できません。ごきょうだいにも協力してもらい,周囲の環境にも気をつかってあげましょう。

●成績や偏差値に口出ししない
 親はとかく入試直前期の成績をシビアに見てしまいがちです。確かに,この時期にもなってこの問題ができていない,あれもできていない,となればあせってしまいがちですが,親からあれこれ言われれば,お子様はパニックにおちいり,やる気を失うだけです。勉強に関してはアドバイスをしてあげるくらいのスタンスで,「試験が終わったら○○に行こう。」「これまで我慢していた〇〇をやろう。」など,少し先の楽しみになるような話をしてあげて頂ければと思います。

●公立中高一貫校入試はあくまで通過点という意識を持つ
 公立中高一貫校入試は,全員が合格できるわけではありません。どうしても不合格者が出ます。むしろ不合格になる確率のほうが高いともいえるでしょう。これまで,志望校合格に向けて心血注いではげんできたわけですから,不合格になればそれは悲しいことです。ですが,保護者様はそのような心配な気持ちをお子様に見せないようにして頂きたいと思います。入試直前期にも毅然とした態度をつらぬき通してください。入試本番まであと数日で不安いっぱいなお子様に,安心感をあたえることができる存在でいてください。これが,どれだけ心強いか言うまでもありません。
 そのために,保護者様が入試はあくまで通過点と認識しておくべきです。見事合格したときでも,いっしょになって喜ぶというより思いっきり労をねぎらってあげてください。

 以上述べたように,入試直前期,保護者様には,お子様がどれだけベストな心身で入試本番に臨めるかという点にご留意頂ければ幸いです。吉報をお待ちしております。


掲載日:2018年12月24日
次回の掲載は,2019年1月28日の予定です。