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拝啓保護者様

PROFILEいっとく先生プロフィール

いっとく先生

むぎっ子広場は,2006年の開設当初から関与しており,2012年に一度降板しましたが,今回再登板することになりました。「拝啓保護者様」では,保護者の方から頂戴するご質問・ご相談にお答えする形で進めていきます。僭越ながら(と,一応謙遜したうえで),自信たっぷりに持論を展開いたします。
どんぐりスクール主宰 いっとく先生
ホームページ http://www.dongurikorokoro.com

[2021/06/30] 国語力アップのためにいまできること


ご質問:
国語力をアップさせるためにしたほうがよいことを教えてください。

(Mさん・茨城県在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 国語力とは、突き詰めれば対比関係(変化)の把握にほかなりません。物語文では「AがBになった」という対比的変化、説明文や論説文では「AではなくB」という対比関係さえしっかり読み取れていれば、文章の骨格が理解できているので、答えに至ります。

 しかし、文中からAやBを見つけることは簡単ではありません。具体化と抽象化がくり返され、さまざまな言葉に言い換えられるからです。

 そのため、国語力を強化するには、抽象的な意味を持つ語彙をどれだけ知っているかが重要になってきます。

 抽象的な意味を持つ語彙は二字熟語に多いものですが、それに限ったものではありません。

 たとえば、「優れる」という意味を持つ同意語には、「秀でる」「光る」「長ける」「頭角を現す」「ずば抜ける」「際立つ」「比類ない」「高級」などがあります(ニュアンスはそれぞれ異なります)。または、「右に出る者がない」や「白眉」という言葉を知っている人もいるでしょう。

 こういった言葉が言い換えであることがわからなければ、対比関係(変化)を正しく捉えることはできません。

 よって、国語力をアップさせるためには、対比関係(変化)に注目しましょう。また、それに気づくために、語彙力アップを図ってください。


掲載日:2021年6月30日
次回の掲載は、2021年7月31日の予定です。

むぎっ子広場 運営事務局からのお知らせ
 いっとく先生へのご質問を随時受け付けています。お問い合わせより、「拝啓保護者様へのご質問」と必ず記載のうえお気軽にお送りください。お待ちしています。

[2021/05/31] 親の口癖次第で子どもの未来は変えられる


ご質問:
つい「いまのままじゃ受からないよ」と言ってしまいます。やはりよくないですよね。

(Jさん・千葉県在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 前回、習慣についてお話ししましたが、言葉づかいも習慣なので、気をつけて頂きたい点です。

 心理学で「恐怖のモチベーション」という言葉があります。たとえば、「いまのままじゃ受からないよ」「また成績が落ちるわよ」などと言うことです。

 マイナスの言葉やネガティブな言葉ばかり聞かされている子どもは、自分がそうなると思い込んでしまいます。その結果、「無理」「できない」が口癖になってしまいます。

 お子さんがすぐに「無理」「できない」と言う場合、その原因をつくり出しているのは、親の口癖にあるという現実はあまり知られていません。

 前回、全国学力テストの調査結果をご紹介しましたが、正答率と生活習慣については、次のような相関関係も明らかになっています。

・成功体験がある子は正答率が高い。
・チャレンジ力がある子は正答率が高い。
・自己肯定感が高い子は正答率が高い。

 では、このような子になるために、親はどのような声かけをすればよいのでしょうか。それは、このコラムですでに何度も述べているように、結果ではなく過程を褒めることと、具体的に叱ることです。

 総論で肯定されている子どもは、各論の注意を素直に受け入れます。大切なのは、「考え方や行動を変えれば、あなたの未来はもっと明るくなる」というメッセージを子どもの心に届けることだと思います。


掲載日:2021年5月31日
次回の掲載は、2021年6月30日の予定です。

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[2021/04/30] 春は生活習慣を改める大きなチャンス


ご質問:
最近、子どもの不規則な生活習慣が気になっています。生活習慣は成績に影響するのでしょうか。

(Hさん・東京都在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 はい。

 全国学力テストでは、正答率と生活習慣の関係性も調査していますが、その結果をまとめると、次のようになります。

・朝食を毎日食べている子は正答率が高い。
・寝る時間が決まっている子は正答率が高い。
・起床時間が決まっている子は正答率が高い。

 そもそも、勉強に限らず、スポーツでも何でも、成功している人はみな、集中力と持続力のある人たちです。

 理由は簡単です。集中力がないまま何十時間、勉強や練習をしても、何の効果もないからです。かえってダラダラする習慣がつくだけでしょう。

 また、多くの人は途中で自分の目標や夢を見失ってしまうため長続き(持続力)しませんが、成功する人は、毎日、目標や夢を意識して行動し続けます。自ずと結果がちがってくるのは言うまでもありません。

 集中力と持続力を育むためには、習慣づくりが効果的です。人間の心は簡単には変わりませんが、行動なら変えられます。そして、よい習慣を身につけて行動を変えることができれば、我慢とか、根性とか、忍耐とか、そういったそもそも「続かない」ものに挑む必要がなくなります。

 我が身を振り返ってみると、長続きしているものはどれも、楽しいとか、楽とか、そういったものではないでしょうか。習慣化とは、いかにして楽しいこと、楽なことに変えていくかがポイントになります。

 不規則なことは、だれにとっても楽しくなく、楽でもありません。毎日、決まった時間に朝食を食べ、決まった時間に寝て、決まった時間に起きる。

 つまり、「早寝・早起き・朝ごはん」は、その第一歩になります。寝不足だったり、おなかが空いていたりした状態では、昼間の集中力がなくなるのは言うまでもありません。

 春は生活習慣を改めるまたとない大きなチャンスです。さっそく今日から始めましょう。


掲載日:2021年4月30日
次回の掲載は、2021年5月31日の予定です。

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[2021/03/31] 自分はダメだという自己否定から脱却させる


ご質問:
子どもの口癖は「ぼくはできない」「ダメ」です。勉強に限らず、さまざまな場面でこの口癖を使います。公立中高一貫校に合格するためには、これを何とかする必要があると思うのですが、いっとく先生はどのように思われますか。

(Sさん・長野県在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 その通りです。「ぼくはできない」「ダメ」が口癖の子どもが、公立中高一貫校に合格するはずがありません。

 この口癖には、より大きな問題をはらんでいると思います。
 何かできないとき、または解けないときに、「ぼくはできない」と才能や資質のせいにしているのではないかということです。もし、才能や資質を理由に「ぼくはできない」とあきらめているのなら、まずはその習慣を変える必要があります。

 ここでのポイントは、「なぜできないのか、自分には何が不足しているのか」と、自分の課題を冷静に分析し、「では、どう改善すればできるようになるのか」を考えられる人に変われるかどうかです。

 みなさんは「メタ認知」という言葉をご存じですか。
 ぜひお調べ頂きたいと思いますが、要は、現在の自分の思考状態を、その場の状況や感情などの影響を排して客観的にモニタリングし、認知することをいいます。

 この認知を「メタ認知」といい、メタ認知により得た知見をもとに自分を修正していくことを「メタ認知的活動」といいます。

 こうした力は、受験はもとより人生においても大変重要になります。何らかの壁にぶつかったとき、そこで挫折して終わってしまうか、それとも乗り越えて成長していけるかが、これで決まります。

 要は「自分にとって何が必要か」と「どうすればできるようになるか」を能動的に考える姿勢が大切です。

 しかし、能動的に考える姿勢は自然には身につきません。そこには必ず、保護者の手助けが必要です。まずはいっしょになって、できない理由を冷静に分析してあげましょう。そして、やり方を変えるなどして、修正を図りましょう。

 これをくり返していくことで、受け身の勉強がいつしか改まり、合格への道を自ら切り拓こうと思うようになります。無論、そのころには「ぼくはできない」「ダメ」という口癖なんて消え失せています。


掲載日:2021年3月31日
次回の掲載は、2021年4月30日の予定です。

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[2021/02/28] ちょっと厳しいことを言うようですが


ご質問:
ママ友のお子さんが、東京都立大泉高等学校附属中学校に合格しました。数年後、わが子も受験させたいと思っていたので、どういう勉強をしたのか聞いてみると、「塾には行っていない」「夜9時には寝て、朝7時に起きていたからいつも10時間寝ていた」「試験対策はむぎっ子広場だけ」「ホントだよ」とのこと。あり得ないと思うのですが、どう思われますか。

(Mさん・東京都在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 むぎっ子通信添削で私がこのお子様(Yさん)を担当しましたので、どういう子かはわかります。おそらくホントでしょう。
※本コラム掲載に際して、Yさんと保護者様にも掲載のご了解を頂きました。

 6年生になったら受験勉強を始めなければならないと多くの方は思っていますが、実際には、ずっと前から受験勉強は始まっています。なぜなら、公立中高一貫校入試の出題範囲は、小学6年生で学ぶ内容だけではないからです。

 受験勉強とは、これまで学習してきたことの復習に過ぎません。そのため、小学1年生から地道にコツコツとしっかり勉強を続けてきた人にとっては、改めて気合いを入れて「よし、受験勉強を頑張るぞ」と力まなくても易々と合格できます。たとえ、高倍率が続く公立中高一貫校入試とて、それは同じです。

 地道にコツコツとしっかり勉強を続けてきた人にとって、公立中高一貫校入試はその程度のものなのです。一方、これまでサボってきた人は、学年をさかのぼって改めて勉強することになるので、相当な覚悟と時間と労力とお金(塾に通う場合)が必要です。

 Yさんは、小学1年生のころから、毎日1時間の勉強を欠かさず続けてきたそうです。その場しのぎの勉強をよしとせず、地道に勉強を続けてきたことが、むぎっ子通信添削の答案にも表れていました。担任の私は、Yさんの合格を確信したものです。

 Mさんのお子様の受験は数年後ですね。まだ時間はあります。数年後を見据えて、いますべき勉強を続けてほしいと思います。


掲載日:2021年2月28日
次回の掲載は、2021年3月31日の予定です。

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[2021/01/31] 暗記を軽んじていては理解の質が下がる


ご質問:
小学5年夏までは家庭学習で頑張っていましたが、夏休みから通塾させることにしました。しかし、2学期以降、どんどん成績が下がっています。どうすればよいのでしょうか。塾の先生に聞いても、「大丈夫です。お子さんは頑張っていますから。」としか言ってくれません。私が聞きたいのはそんな気休めではなく、打開策です。

(Hさん・千葉県在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 Hさんは、むぎっ子通信添削ジュニア受講者でしたので、すぐにお電話を差し上げて、現状を正確に把握し、私の考えをお伝えしました。

 ここでは、お電話での内容も踏まえて、「勉強を頑張っているのに、成績が下がる理由」をお話しします。

 結論から言えば、暗記を軽んじているからです。公立中高一貫校入試では、「知識は問われない」というジンクスがあります。もちろん、真っ赤なウソです。

 しかし、こういうジンクスは保護者だけでなく、悲しい現実ですが一部の塾にも浸透していて、覚えることよりも理解する勉強に重点が置かれがちです。入試直前期でもないのに適性検査問題ばかり解いている場合は、大変危険な兆候です。

 すべては、各教科の基礎・基本が身についているからこそ、次の段階である思考力や表現力の強化につながっていくのです。

 各教科の基礎・基本は暗記が中心です。覚えるべきことを覚えてはじめて、次の「考える」という段階に進めます。この暗記が不十分だと、理解の質が下がってしまい、そもそも考えることさえできなくなります。

 勉強を頑張っているのに、成績が落ちるという人は、十中八九、暗記を軽んじています。覚えるべきことをちゃんと覚えていません。

 暗記と理解はどちらも大切ですが、基礎・基本がまだ十分に身についていない場合は暗記中心の勉強をおすすめします。ある程度暗記が進み、基礎・基本が身についてきたら、暗記と理解を同時並行で進めましょう。この決まりを守った人で、成績が上がらなかった人を私は知りません。


掲載日:2021年1月31日
次回の掲載は、2021年2月28日の予定です。

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[2020/12/31] 家庭学習のみで受験する場合の3つのポイント


ご質問:
現在小学3年の子を持つ父親です。これから家庭学習だけで県立中合格を目指そうと思いますが、気をつけることを教えてください。

(Aさん・岡山県在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 家庭学習のみで受験する場合、次の3点にご留意ください。

1 子どもを叱らない。逆に、褒めて褒めて褒めまくること。

 基本的に子どもは勉強しません。
 勉強が嫌いでない子であっても、仕方なく勉強する・・・というのが普通です。

 それゆえ、勉強に関して子どもを叱っていては、モチベーションが下がる一方です。
 大切なことは、子どもの「小さなできること」を見つけてあげ、それを褒めまくることです。勉強へのモチベーションは、「自分はできる」という小さな自信のくり返しによってつくられていきます。

 この自信を失わせるような言動は御法度です。


2 インプットとアウトプットをバランスよく。

 家庭学習のみの場合、インプットばかりに気を取られ、アウトプットが疎かになりがちです。インプットとアウトプットは車の両輪だと考え、バランスよく勉強を進めてください。

 たとえば、新出漢字を覚えるのがインプットで、本当に覚えたかどうかをテスト形式で確認するのがアウトプットです。各学習のゴールに、アウトプットを取り入れましょう。口頭試問(口述試験)の形式でお子様に説明させるのでもよいでしょう。

 私は小学生のころから、「授業ごっこ」(命名・姉)という学習を取り入れていました。コピー用紙を黒板に見立てて、覚えた事柄を授業の板書のような形式でコピー用紙に再現する方法です。「おままごと」と同じノリで、「はーい、今日は割合の勉強をしましょう。」なんて、一人で授業ごっこをしていました。いま思えば、かなりアブナイですね。


3 手抜き学習をしない、させない。

 人は楽な方向に流されがちで、当然ながらこれは勉強にも当てはまります。しかし、思考力を重視する公立中高一貫校入試に対応できる学力は、手抜き学習では対応できません。

 手抜き学習とは、効率ばかりを追い求める勉強のことです。

 たとえば、「公式の丸暗記」は悪い勉強法の典型です。なぜ、このような公式になるのかを考えることが大切です。ある大学受験予備校のテレビCMで、「公式なんてものは、忘れたって導ける」という数学の先生の説明がありましたが、私も同じ意見です。

 というか、より正確に言えば、「忘れたって導けるようになっておけば(理解しておけば)、そもそも公式を忘れることもない」というのが正しいでしょう。

 また、公立中高一貫校入試に出るか出ないかだけで、取り組む勉強を絞り込んだり(そもそも、なぜ、「これは出る」「これは出ない」と判断できるのか疑問ですが・・・)、わからない問題を安易に人に聞いたりするのも手抜き学習です。小さな疑問でも自分で調べ、自分で知識を広げていく姿勢が求められます。

 私はこれを「主体的な学び」とよんでいます。これができなければ、本質的で本格的な学力は身につきません。小学6年生に進級するころには、この学びにまで到達できるようにしてほしいと思います。


掲載日:2020年12月31日
次回の掲載は、2021年1月31日の予定です。

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[2020/11/30] 読書は本当に読解力を上げるのか??


ご質問:
担任の先生から、読解力があれば公立中高一貫校入試に合格しやすいので、本をたくさん読みましょうと言われました。確かに、本を読めば読解力がつくというイメージがありますが、これは本当なのでしょうか。

(Aさん・和歌山県在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 結論から言えば本当です。
 読書をたくさんする子どもは、そうでない子どもよりも読解力が高いというデータはいくつもあり、読書と読解力の相関関係は明白です。

 ただし、これには2つの条件があるようです。

 1つ目は、自分のレベルに合った本を選ぶことです。願わくは、子どもが「ほんの少し難しいな」と感じる程度の本を選ぶのがよいというデータがありますが、「難しすぎる」のはダメです。もし手に取った本が「難しすぎる」と思ったら、場合によっては下の学年向けの本にしたほうが、急がば回れで、結果的に読解力アップにつながるようです。

 2つ目は、内容を正確に理解して読むことです。文字をただ目で追うだけでは一向に読解力はつきません。しっかりと内容を理解しながら読み進めることが大切です。つまり、そのためにも、自分に合ったレベルの本を選ぶことが大切というわけです。

 読書により、語彙力がアップし、文章を処理するスピードが上がります。さまざまな知識が身につくというのも利点の一つですが、知識力アップだけなら、教科書や参考書を読んだほうが効率的でしょう。

 それよりも、読書は学力の基盤を形成すると考えたほうがよいでしょう。論理展開の仕方や文章の型などが自然と身につくからです。つまり、こういう効果をすべてひっくるめて、読書は読解力だけでなく、学力の基盤をつくるのだと思います。

 とはいえ、読書をしない子の親は、やはり読書をしない。
 こういう統計があります。
 至極当然のことだと思います。

 親が読書を楽しむ姿を子に見せること。
 これが最も大切なのかもしれませんね。


掲載日:2020年11月30日
次回の掲載は、2020年12月31日の予定です。

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[2020/10/31] 受験に必要なメンタルを獲得しよう


ご質問:
模試の結果が戻ってきますが、どれも結果が悪く、親子共々辛いです。逃げ出したいと思うときもありますが、どうすればよいでしょうか。

(Sさん・神奈川県在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 受験(受検)で成功する人と、成功できない人。学力は当然ですが、メンタルのあり方にもこの両者を分ける要因が多く潜んでいると感じます。

 公立中高一貫校に合格した人を対象におこなったアンケートで、受験成功のために必要なことについて、メンタル面に限って抜き出すと、上位6位は次のようになっていました。

  1位 意欲と集中力を持続できる
  2位 つらくても逃げずに我慢できる
  3位 物事を前向きに考えられる
  4位 コンスタントに勉強を継続できる
  5位 まわりに流されず、自分を信じて貫ける
  6位 計画的に考え、実行できる

 このように見ていくと、頑張りを支える意欲と勉強に打ち込める集中力は、すべての原動力といえます。これに続くのが「つらくても逃げずに我慢できる」「物事を前向きに考えられる」で、我慢強い人やポジティブ思考の人が公立中高一貫校入試で成功する可能性が高いことがわかります。我慢しきれずに気持ちが折れたり、誘惑に負けたりしない強いメンタルが求められています。

 4~6位は、「コンスタントに勉強を継続できる」「まわりに流されず、自分を信じて貫ける」「計画的に考え、実行できる」となっており、共通しているのは周囲に振り回されず、入試本番まで自分のペースで着実に勉強を積み重ねていく姿勢です。

 多くは語りません。模試の結果が悪いとメンタルをやられます。ただし、逃げ出したいと思うのは、それだけ一生懸命受験に打ち込んでいる証拠です。努力しているから苦しく辛いのです。

 泣いても笑ってもあと少しで終わります。この受験を通して、志望校合格だけでなく強いメンタルも手に入れて頂くことを切に願います。


掲載日:2020年10月31日
次回の掲載は、2020年11月30日の予定です。

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[2020/09/30] 睡眠を味方につけて合格を目指そう


ご質問:
うちの息子は夜9時には「眠い」と言って就寝しようとします。もう少し勉強してほしいと思うのですが、これでよいのでしょうか。なお、起床時間は6時少し前です。

(Mさん・東京都在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 小学6年生であっても、8時間以上の就寝時間を確保したいので、このままでよいと思います。そもそも、眠いときに勉強しても効率が悪いだけでよいことはひとつもありません。夜9時には寝る前提で、それまでに勉強を終わらせてしまいましょう。

 それに、早寝の効能は早起きの習慣が身につくことだけではありません。覚えたことを忘れにくくするという受験生(受検生)にとって重要な効能もふくまれています。

 起きている限り、脳には新しい情報がどんどん入ってくるので、覚えておきたいことでも忘れやすくなってしまいます。一方、早く寝てしまえば新しい情報が入ってこないので、その分覚えたことを忘れにくくなります。つまり、ダラダラ起きているだけ、損をしてしまうのです。まさに、夜遅くまでの勉強は百害あって一利なしです。

 夜にテレビを見たりゲームをしたり本を読んだりするぐらいなら、つまり、脳に新しい情報を入れてしまうぐらいなら、とっとと寝てしまいましょう。

 最後に、某照明メーカーの担当者から聞いた話を書いておきます。

 住宅照明には白い光とオレンジの光があり、特に勉強部屋では視認性などを考えて、白い光を使っていることが多いでしょう。ただし、実は白い光の中にふくまれるブルーライトが、睡眠を阻害する一因になっているそうです。視神経にはブルーライトを検知するセンサーがあり、ブルーライトに反応して脳が覚醒モードになってしまうとのこと。

 白い光の部屋ですごした人は、平均の就寝時間が、オレンジの光の部屋ですごした人に比べて1時間遅くなったという実証実験もあるようです。

 いまは、ひとつの照明器具で白い光とオレンジの光の両方を自由に変えられる機種もあります。照明メーカーの回し者ではございませんが、夜寝る前は、オレンジの光で脳を睡眠モードへと誘導してはいかがでしょうか。

 かくゆう私の家も、寝室はオレンジの光の間接照明だけです。ベッドに入って1分で寝られます。のび太くんの0.93秒には負けますが・・・・・・。


掲載日:2020年9月30日
次回の掲載は、2020年10月31日の予定です。

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