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ひろやん道場

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ひろやん先生

首都圏を中心に全国の公立中高一貫校の研究を始めて長い月日が経ちました。これからも,みなさんに役立つ情報をたくさんお伝えできればと思っています。公立中高一貫校のことはたくさん知っているのでたよりにしてくださいね。

[2020/06/01] 句点は必ず打ち、読点は打ちすぎないこと


 むぎっ子通信添削の答案を添削したり、公立中高一貫校対策学力テストの答案を採点したりしていて、いつも思うことがあります。それは「なぜ、文末に句点を打たないんだ??」と。

 小学1年生のとき、「文の終わりには必ず句点を打ちましょう。」と教わります。句点を打たなくてもよいのは題名(タイトル)など、ほんの一部に限られます。公立中高一貫校入試では、たとえ体言止めの解答であったとしても文末に句点を打つべきだと考えられています。

 それなのに、文末に句点がなかったり、「。」ではなく「.」が打ってあったり。あなたは英語を書いているんですか??と聞きたくなるほどです。

 ここで改めて言います。
 文の終わりには必ず句点を打ちましょう。

 一方、読点は打ちすぎに注意しなければいけません。読点が多い文は率直に言って読みづらいのです。

 読点を打つのは「誤読されそうなところ」「意味の切れ目」「『間』を取りたいところ」と、相場が決まっています。ただし、そんなことをあまり深く考える必要はありません。自分が書いた文章を読み直して、読み手に正しく伝わるかどうかを考えれば、おのずと読点を打つ場所が決まってくるからです。

 よく「ひらがなやカタカナや漢字が続くとき」「長い主語のあと」「長い修飾語のあと」「接続語のあと」といった決まりが説明されることがありますが、これらはすべて、先ほど述べた「誤読されそうなところ」か「意味の切れ目」か「『間』を取りたいところ」のいずれかに集約されます。よって、目安として覚えておいても構いませんが、あくまで参考程度という認識が必要です。

 そんなことよりも、先ほど述べた「読点は打ちすぎない」というルールを覚えておくことのほうがはるかに大切です。

 句点は必ず打ち、読点は打ちすぎないこと。
 わかりましたね!!


掲載日:2020年6月1日
次回の掲載は、2020年7月6日の予定です。

[2020/05/04] 覚えるべきことは短期集中でくり返そう


 公立中高一貫校入試は、論理的思考力や表現力といったものばかりが問われているわけではありません。これらの力を支えるための基礎(きそ)学力が欠かせません。

 理科・社会が苦手な児童が、ずばぬけた論理的思考力を持っていた・・・・・・なんて事例は皆無(かいむ)です。これらの教科の基礎知識がないと、ものごとを考えているとちゅうで思考が止まってしまいます。基礎知識のなさが思考を止めてしまうのです。

 漢字が苦手な児童が、並外れた表現力を持っていた・・・・・・なんて事例も皆無です。さまざまな言葉を数多く知っているからこそ、豊かな表現力が獲得されていきます。

 つまり、覚えるべきことをしっかり暗記しておかなければ、公立中高一貫校に合格するはずがないのです。

 新型コロナウイルスの感染症対策に関連し、多くの都道府県で臨時休校の措置が取られました。「何をすればよいですか」という質問も多く頂きました。むぎっ子広場が4月から実施する公立中高一貫校対策学力テストを受験する人には、その試験範囲をしっかり取り組んでくださいとお伝えしました。それだけで十分だと!!

 それ以外の人には、「丸暗記できる事柄は、家庭学習で先行して取り組んでいけますよ」とお伝えしました。たとえば、漢字や理科・社会の基本用語の暗記などです。新小学5年生は、英単語の習得も欠かせません。
 参照 新小学5年生以降は英語も試験範囲に含まれます
 

 たとえば、鎌倉幕府初代将軍がなぜ「源頼朝」なんて、考えても意味がありません。
 なぜ「ひろやん」じゃないのかと授業のときには冗談でしゃべったものですが、理屈がない部分は丸暗記しかありません。

 休校になった3月から4月末までの2か月間で、来年3月までに習う新出漢字をすべて覚えてしまったという人も多くいます。おくれているはずの勉強が、漢字学習に限っては来年3月までの分が終わってしまったわけですから、まさにあっぱれです!!

 新小学5年生の中には、英単語を400語覚えたという強者(つわもの)もいます。

 負けてはいられませんね。甘えを捨てて、覚えるべきことはしっかり覚えていきましょう。


掲載日:2020年5月4日
次回の掲載は、2020年6月1日の予定です。

[2020/04/06] いつも「なぜ」という疑問を持ち続けよう


 今回は、小学5年生のときに勉強した「円周の長さの求め方」と、小学6年生になって勉強する「円の面積の公式」を取り上げて、いつも「なぜ」という疑問を持ち続けることの大切さをみなさんにお伝えします。

 では、まずは復習です。「円周の長さ=直径×円周率」で、円周率はおよそ3.14だと習いましたね。だから、たとえば、直径が5cmの円周の長さは、5×3.14=15.7cmだとわかります。

 しかし、こういった式の丸暗記だけでは公立中高一貫校対策にならないということを、ここで強く言っておきます。

 みなさんに考えてほしいのは、そもそも円周率とは何なのか??ということです。

 むぎっ子広場の『学力テスト』を受けている人は、『自由自在 小学高学年 算数』の258ページを開いてください。(みなさんがお持ちの教科書でも構いません。円周率の説明ページを開いてください。)そこには、「円周の長さが直径の長さの何倍になっているかを表す数を円周率という。」と書いてありますね。こういった知識は公立中高一貫校対策では欠かせません。だから、「円周の長さ=直径×円周率」という式になるのは当然だと考えることが大切です。

 また、『自由自在 小学高学年 算数』の259ページの【くわしく】には、円周の長さは直径の3倍より大きく、4倍より小さくなる理由が説明されています。

 ちなみに、「円周率は3.05より大きいことを証明せよ。」という問題を出題した学校があります。さて、どこでしょう。

 答えは東京大学、つまり東大です。2003年のことでした。

 小学生のみなさんは、まだ、この東大の問題を証明することはできません。しかし、3より大きく4より小さいことなら、説明できるようにしておかなければなりません。

 2016年、奈良県立青翔中学校という公立中高一貫校で、円周の長さは直径の3倍より大きく、4倍より小さくなることを説明させる問題が出題されました。まさに、『自由自在 小学高学年 算数』の259ページの【くわしく】で書かれていたことをそのまま述べればよい問題でした。

 また、これから習う「円の面積の公式」についていえば、「円の面積=半径×半径×3.14」と覚えることはもちろん大切ですが、さらにみなさんは、「この公式って、結局は長方形(平行四辺形)の面積を求める方法と同じだよね」といえるかどうか。これが、志望校の公立中高一貫校に合格できるかどうかの境目になるということを覚えておいてください。
※『自由自在 小学高学年 算数』の265ページ【なぜ?】、またはお持ちの教科書で理解を深めてください。『デイリーむぎっ子基本編 小学6年算数セット』でも同内容をあつかっています。

 今回は、「円周の長さの求め方」や「円の面積の公式」を取り上げましたが、計算方法や筆算の仕方なども同様です。「やり方」や「解き方」だけを覚えるという勉強では、応用力が身につかず、公立中高一貫校対策になりません。

 いつも「なぜ、このような公式が成り立つんだろう」「なぜ、このように計算するだろう」という疑問を持ち続け、その疑問を解決する努力を続けてください。そういった勉強のくり返しが、公立中高一貫校合格を引き寄せます。


掲載日:2020年4月6日
次回の掲載は、2020年5月4日の予定です。

[2020/03/02] さあ、みんなでいっしょに合格を目指そう!!


 むぎっ子広場の新年度は3月です。とはいえ、3月は準備期間。4月から本格的にむぎっ子広場がはじまります。みなさんはじめまして。またはこんにちは。

 今回、私はみなさんに3つのことをお願いしたいと考えています。

1つ目 覚悟(かくご)を決めよう
 自分は公立中高一貫校を受検し絶対に合格するのだ!!
 合格にはこの覚悟が必要です。むぎっ子広場を利用して合格を目指そうとしている人は、むぎっ子広場を信じてください。私たち講師陣(こうしじん)を信じてください。
 この気持ちがあるかないかで、成績アップに大きな差が出ます。

2つ目 基礎(きそ)・基本の勉強に最優先で取り組もう
 公立中高一貫校入試は適性検査問題が出題されるため、早い段階から適性検査問題をひたすら解こうとする人がいます。しかし、むぎっ子広場は知っています。そういう人の多くが公立中高一貫校に落ちたという事実を。
 適性検査問題を解くには、小学校で学ぶ内容をふくめた基礎・基本の勉強が欠かせません。資料読み取り問題を解くには算数の割合が必須だし、社会系問題には必ずといってよいほど複雑な計算を必要とする問題がからむし、記述問題で漢字ミスがあれば不合格まっしぐらなわけです。
 だから、小学6年生は少なくとも夏休み前まで、自学自習で適性検査問題(志望校の過去問など)を解くのは止めましょう。禁止です。どのみち解けませんし。解答例をなぞるだけの勉強は時間のむだです。

3つ目 自宅学習中心の人はむぎっ子広場の学力テストを受けよう
 宣伝(せんでん)になってごめんなさい。ただし、これははっきりと言っておきたいので、言わせてください。
 むぎっ子広場の学力テストは今年度全面リニューアル。『自由自在 小学高学年 令和2年版』(受験研究社刊)に完全準拠し、公立中高一貫校の合格可能性を極限まで高めようと考えています。つまり、むぎっ子広場は、家庭学習での公立中高一貫校合格を本気で追求しているわけです。
 易しい参考書ではないため、自学自習では「わからない」という部分も出てくると思います。しかし、そういうときは「いつかわかるときがくるから、とにかくどんどん進めよう」と思ってください。
 勉強というものは、「わかること」が時間差で生じるものです。一回の勉強ですべて理解しようと思う必要はありませんし、そもそも不可能です。頭の中に「????」がある。しかし、時間が経って、その疑問が解消される。それが勉強というものです。一回の勉強で完ぺきを目指すといった土台無理なことを追求しないでください。
 ここで勉強法をワンポイントアドバイス。
 ぜひ、日を変えて何度も何度もくり返し音読してください。最低でも合計10回。できれば20回以上。公立中高一貫校対策で『自由自在』を使うとき、最も効果的な勉強法は声に出して読むことです。すみからすみまで何度も何度も読みましょう。


掲載日:2020年3月2日
次回の掲載は、2020年4月6日の予定です。

[2020/02/17] 受験を終えた6年生のみなさんへ


 公立中高一貫校入試がすべて終わりました。合格した受験生はもちろん、残念な結果に終わってしまった受験生にも、心からエールを送りたいと思います。

 受験に向けての勉強は、その努力の過程に大きな意義があります。小学高学年の時期に、思考力や読解力、判断力や表現力など、生きていく上で不可欠な力を養う勉強をしたという経験は、みなさんの貴重な財産になるにちがいありません。

 これからの人生を歩んでいく中で、いろいろな問題に直面すると思います。その1つひとつには、勉強で使う問題集であれば必ず用意されている模範解答というものがありません。

 どのような出来事かを分析(ぶんせき)し、それを解決するために思考し、自分の考えを周りの人に正しく伝えながら、解答のない問題を自分の力で解決していかなければなりません。そのようなときに、受験に向けて努力した自分を思い出し、獲得(かくとく)した力を思う存分に発揮し、あらゆることに自信を持って臨んでいってください。

 4月からはいよいよ中学生。勉強も「学問」に一歩近づいたものになります。算数は数学という科目に変わり、英語も本格的な学習が始まり、その他の科目もより深い内容を学びます。

 とかく「勉強」は、「強いて勉める(しいてつとめる)」が語源だといわれますが、これでは勉強はつらいもの、しかたなくやるものという意味になってしまいます。一方、「学問」は「学び」を「問う」と書きます。これからいろいろなことを学んでいく中で、自分の知りたいことや追求してみたいと思うことをどんどん見つけて、「どうしてだろう?」「もっと深く知りたい!」という好奇心(こうきしん)を忘れずに、自分から勉強に向かって問いかけていく姿勢とワクワクした気持ちを持って中学校生活を送ってください。

 入学式までの少しの間、自分の将来の夢について、改めて考えてみるのもよいでしょう。みなさんに備わっている可能性は無限です。努力次第でどんな人間にでもなれる、どんな職業にだって就けると確信して、大きな夢をいだいて中学生になってください。

 夢を見つけることができれば、勉強もより楽しいものになります。ゴール地点がはっきりすれば、努力する意義をつかむことができ、つらいときも乗りこえられるようになります。中学校生活でのみなさんの活躍(かつやく)を、そしてさらにその先に続くみなさんの人生を、先生は心から応援(おうえん)しています。


掲載日:2020年2月17日
次回の掲載は、2020年3月2日の予定です。

[2020/01/06] 入試当日に「あがらない」ための心構え Part.2


 以前のコラムで、「入試当日にあがらないための心構え」を書きました。そこでは、「入試本番で緊張(きんちょう)しない人、あがらない人は一人もいない。つまり、気持ちが高ぶるのがふつうだと思うこと」「満点を取ろうとしないこと」「入試当日まで精一杯(せいいっぱい)努力すること」の3つが大切だと述べましたが、今回はさらに3つほどつけ加えたいと思います。

 1つ目は、「あがる」ということは、臨戦態勢(=戦いに臨(のぞ)む状態)に入っている証拠(しょうこ)であり、パフォーマンス、つまり能力が上がっている状態だととらえようということです。

 人間の自律神経(体を整える神経)には交感神経と副交感神経がありますが、そのうち、交感神経には能力を活性化させるはたらきがあり、「あがる」ということは、この交感神経を活発にしようとする機能がはたらいている証拠なのです。

 入試本番のとき、この交感神経が活発になっていると頭の回転も考える能力もよくなるので、緊張していると感じたら、「よしよし。いいぞ! これで戦う状態ができたぞ!」と、自分の状態を逆にほめてあげましょう。

 2つ目は、「3つまでは、おっちょこちょいの自分のミスを許す」といったルールをつくっておくということです。

 ケアレスミスは、受験生のほぼ全員がしでかすものです。過去問を解いていたときを思い出してください。できたはずの問題でミスをしたところが必ずあったはずです。それが人間というものです。入試本番でも、1つ目のテストが終わったときにミスに気づき、その気分を次のテストまで引きずってしまうようなことがあったら、それは実にもったいないことです。

 また、自分が3つのうっかりミスをおかしたことに気づいたら、すべての受検生が3つずつまちがいをおかしていると考えましょう。すべての人に当てはまる当たり前の現象をあるがまま認(みと)め、まずは試験に集中しましょう。それが、結局はつまらないミスを減らすことにつながります。

 3つ目は、「あがっている」自分に気づいたら、そのことは考えず、今すべきことに集中しましょう。

 試験と試験の間の休み時間には、持ちこんだノートを見直す。試験中なら、余計なことは考えず、解くべき問題に集中する。当たり前のことですが、人間は、同時に2つのことは考えることができないという性質を利用するのです。

 もし、「ピンクの象を思いうかべないでください。」と言われたとします。どうでしょうか。ピンクの象を思いうかべてしまったのではありませんか。考えないようにしようとすると、かえってイメージしてしまうのが人間の頭のしくみです。「青の車を思いうかべてください。」と言われたとします。あなたの頭には、青の車がうかんできたはずです。そして、青の車を思いうかべたときには、ピンクの象は消えていたはずです。あがってしまう自分が気になるときは、あがるということとは別の、いますべきことで頭を意図的に占領(せんりょう)させるわけです。

 以上、3つのことを頭のかたすみに加えて、入試本番を乗り切ってください。

 最後に。
 深呼吸は過度の緊張を取りのぞくのに役立ちます。これを書いている私自身も、必要以上に緊張する場面に時々出くわしますが、深呼吸、特に丹田(たんでん)呼吸といわれる方法(ヘソの少し下あたりを、ゆっくりと大きく、へこましたりふくらませたりする呼吸)をくり返すと奇跡(きせき)が起こったように余分な力がぬけていきます。

 ぜひ試してみてくださいね。


掲載日:2020年1月6日
次回の掲載は、2020年2月17日の予定です。

[2019/12/02] 採点者によい印象をあたえる答案を目指そう


 みなさんは,入試本番で採点者(つまり,公立中高一貫校の先生たち)がどのような答案に出会うとよい印象を持ち,点数を少し多くあげたくなるか,考えたことがありますか。今回は,このことについてお話ししたいと思います。

 まず,言うまでもなく,ていねいな字で書かれてある答案にはよい印象を持ちます。ていねいとは,字がうまいとか下手とかではなく,読みやすいかどうかということです。なぐり書きのような字で書かれたものや,消しゴムで消したあとが残っているもの,字が小さすぎるものなどは,読む側にとっては大変な労力を必要とします。上手な字を書こうと思わなくても構いませんが,自分が書いた字が採点者の目にどう映るかということを常に意識してほしいと思います。

 また,答えがそれだけで完結している文を目指しましょう。具体的には,主語と述語を備えた文を書きましょう。

 たとえば,「インゲンマメの子葉には,どのようなはたらきがあるか。」という問いに対して,「発芽のときの養分。」とだけ答えを書いたとします。問いと答えを並べて読めば,その意味がわかるのですが,答えだけを読むと日本語としては不十分だという印象を持ちます。「インゲンマメの子葉には,発芽のときに必要な養分がたくわえられている。」というように,それだけで完結した文,つまり,答えだけを読んでもわかるような文にすれば,答案の質が格段に上がります。

 なお,「『~です・ます調』(敬体)と「~だ・である調」(常体)のどちらで書くべきですか。」という質問を受けることがあります。公立中高一貫校入試の適性検査問題(作文以外)では常体のほうが書きやすく,文が引きしまる感じがするのでおすすめしていますが,敬体で書いても常体で書いても,採点者にあたえる印象変わりませんので,結論からいえばどちらでも構いません。ただし,敬体と常体が混在すると減点対象になるので注意しましょう。

 さらに,読点(、)を必要に応じて上手に使うこと(ただし,使いすぎには注意),解答らんからはみ出さないように書くこと,解答用紙の余白には計算やメモ書きなどを一切書かないことなどにも注意しましょう。計算やメモ書きなどは,すべて問題用紙に書きましょう。

 採点者は異口同音に,「答案を読めば,その受験生(受検生)の合格への熱意が伝わってくる」といいます。どうしてもこの公立中高一貫校に合格したい!!と思って書き上げた答案は,しっかり採点者に伝わるものです。反対に,テキトーと書いた答案は,その気持ちがそのまま答案に表れます。そのことを忘れないでください。


掲載日:2019年12月2日
次回の掲載は,2020年1月6日の予定です。

[2019/11/04] 入試直前期の復習は高い学習効果をもたらします


 入試直前期になると,「何をすればいいですか」という質問が増えてきます。やたらと新しい問題に手をつけようとする人も出てきます。しかし,それはおすすめできません。では,何をすべきか。答えは一つ。復習です。むぎっ子通信添削,むぎっ子模試,公立中高一貫校対策学力テストをはじめとして,これまで解いたものの解き直しは欠かせません。これまで解いた問題の中には,自力で解けなかったものやまちがえた問題があるでしょう。それらをもう一度復習することが,成績アップのかぎをにぎっています。

 そこで,今回はむぎっ子通信添削を受講しているみなさんへ,効果的な復習法をお話しします。もちろん,むぎっ子通信添削だけでなく,むぎっ子模試やこれまで自分が使っていた問題集などにもあてはまります。

 復習では,まずはじめに,ていねいに会話文や資料,問いを読み直し,解答例を見ずにもう一度解き直すことからはじまります。問題を解いてから日がたっていると,そこに書かれている内容もかなり忘れているのがふつうです。覚えているつもりでざっと目を通しただけでは,ポイントとなるところを見落としてしまうおそれがあります。

 一通り解答が書き終えたら,解答例と過去に提出した添削済み答案を横に置いて,どの程度正答に近づいた解答が書けているかを見比べます。そして,まちがえている問題があれば,その解答のどこがよくないのかを考え,解答例のどこを見習うべきなのかを可能な限り正確に把握(はあく)しましょう。

 みなさんが提出してくれた答案を添削していると,過去にアドバイスしたにもかかわらず,再び同じまちがいをしている人が少なくありません。問いの条件を見落としてしまったり,資料の読み取りでかんちがいをしてしまったり,誤字(ごじ)・脱字(だつじ)が目立ったり,日本語として不自然な表現になったりといった傾向(けいこう)は,そのようなくせが自分にあるのだとはっきりと意識できなければいつまで経っても直りません。

 一度解いた問題を再び解き直すことは,少し退屈(たいくつ)な作業に感じるかもしれません。また,入試本番間近のこの時期になって自分の欠点を見つめるということは苦痛(くつう)かもしれません。しかし,その退屈な作業に大きな意味があることを自覚し,自分の欠点を素直に認めて直していこうという強い意識がなければ合格には近づきません。そのことを絶対に忘れないでください。

 新しい問題に取り組むときには得られない復習の醍醐味は,まさにこの点にあるのです。


掲載日:2019年11月4日
次回の掲載は,2019年12月2日の予定です。

[2019/10/07] 記述問題はマネすることから始めよう


 公立中高一貫校入試の算数系問題では,とかく「考え方や計算方法を説明しなさい」という問題が出題されますが,これに苦手意識を持っている受検生(受験生)が増えているように感じます。むぎっ子通信添削でも,式だけ書いて解答としてしまう答案によく出会います。当然ながら減点対象です。

 では,採点者に好印象をあたえられるような説明は,どうすれば書けるようになるのでしょうか。答えは,「解答例をていねいに何度も何度も読み,書き写したり音読したりして,解答例のすぐれたところを発見して,まずはマネる」です。

 次の文章は,ある問題の解答例の一部です。内容はわからなくて結構です。文の流れに注意してください。

 まず,ふくろの中に偶数が何個あるかを考える。全部で34-10=24(個)だとわかる。しかし,この中には2と8のつく数字が6個,4のつく数字が2個ある。よって,その分を差し引くと,24-6-2=16(個)になる。また,奇数は1+4=5(個)ある。このことから,全部で16+5=21(個)だとわかる。

 この解答例は,「しかし」「よって」「また」「このことから」などの言葉を使って説明しているのがわかります。つまり,採点者の頭の中で筋道が展開できるように,文と文のつながりを意識しながら書いているのです。また,式を説明の中にとけこませて表現しています。

 採点者が読んでわかるような説明を,最初から書ける人はいません。自分の答えのどこがいたらなかったかをふり返り,模範(もはん)解答のどこに工夫が見られるのかを見つけることにより,わかりやすい説明とはどのようなものかが身についてきます。そして,自分が解答を書くとき,身につけたことを取り入れることで,それがマネではなく自分のものになっていきます。

 人間は,生まれたときは,当然ながら言葉をしゃべることができません。そして,育っていくうちに周囲の人たちの言葉を聞き,それをまねして少しずつ覚えていきます。ゼロからのスタートですから当然のことです。

 記述問題の解答もそれと同じで,自己流の書き方をつらぬき通すより,他人のすぐれた解答と向き合うことで解答の要領が効率よく身につけてください。

 むぎっ子通信添削でもむぎっ子模試でも,または手元にある問題集でも構いません。まずは4~5題,これまで解いた問題の中から選んで,その解答例を何となくながめるのではなく,時間をかけてじっくり観察してみてください。間近に本番をひかえた6年生も,まだまだ間に合います。案外早く,その効果が出てくるはずです。


掲載日:2019年10月7日
次回の掲載は,2019年11月4日の予定です。

[2019/09/02] 記憶力がよくなる4つの方法を伝授しよう


 だれでも,「もう少し正確に暗記できたらいいのに・・・・・・」と思ったことがあるでしょう。今回は,記憶力(きおくりょく)について考えます。

 効率よく覚えるために,今回,みなさんに4つの方法を伝授します。

 1つ目

 はじめに,覚えようとする内容が十分理解できているかどうかを確認(かくにん)しましょう。漢字一つとってもみても,たとえば「真相を看破する」という言葉を覚えるとき,その意味をあらかじめ知っておくことが前提になります。「看破」という漢字の意味もわからずに覚えようとしても,脳がそれを受けつけるはずがありません。

 また,理科で人が食べたときの食べ物の通り道を覚える場合でも,「口→食道→胃→小腸・・・・・・」と,その働きも理解せずに覚えるのと,それぞれの器官の役割を理解したうえで覚えるのとでは,記憶の確かさにちがいが出てくるのは当然です。

 2つ目

 覚えようとする内容を,その理由や関連事項といっしょに記憶することです。地理を例にあげると,それぞれの地域の特産品をそのまま覚えようとするのではなく,なぜその地域でその特産品が作られるようになったのかを理解しておくと記憶が容易になります。

 また,歴史の出来事の一つひとつを独立させたままで覚えようとしてもなかなか覚えられるものではありませんが,その出来事が起こった原因やほかの出来事との関連性をおさえておくとスムーズに頭に入っていきます。

 3つ目

 どうしても頭に入らないときは,覚えやすいようにまとめることです。複雑でなかなか記憶できないことがらは,どのように整理すれば覚えやすくなるのかをはじめに考えましょう。雑然としたままでは,なかなか頭に入ってきません。図や表にしたり,箇条(かじょう)書きにしたりと,目で見てわかるまとめ方であれば,記憶も容易になります。

 4つ目

 これは言うまでもありませんが,くり返すことです。人間の頭は忘れるようにできています。一度で確実に,かついつまでも記憶を保つことができる人はいません。覚えた翌日にもう一度くり返す。1週間たったら,もう一度くり返す。1か月たったらまたくり返す・・・・・・。ひたすらくり返すことで記憶は強固なものになっていきます。

 以上,4つの方法をあげましたが,記憶にはその対象への興味が大きくえいきょうします。むぎっ子通信添削のメッセージらんに,「今回の〇番の問題がおもしろかったです。」といったことを書いてくれる受講生がいますが,そのような受講生はきっとのびるだろうなと直感します。

 公立中高一貫校入試の場合,身のまわりで起こるすべての出来事に対して興味を持ってのぞんでいるかどうかが合否のカギをにぎります。それぞれの教科で習うことの一つひとつに対して,「受験勉強だからしかたなく」ではなく,興味を持って積極的に取り組んでいくことが,ものごとをしっかり覚えるための土台になるということを忘れないでください。


掲載日:2019年9月2日
次回の掲載は,2019年10月7日の予定です。