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ひろやん道場

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ひろやん先生

首都圏を中心に全国の公立中高一貫校の研究を始めて長い月日が経ちました。これからも,みなさんに役立つ情報をたくさんお伝えできればと思っています。公立中高一貫校のことはたくさん知っているのでたよりにしてくださいね。

[2019/10/07] 記述問題はマネすることから始めよう


 公立中高一貫校入試の算数系問題では,とかく「考え方や計算方法を説明しなさい」という問題が出題されますが,これに苦手意識を持っている受検生(受験生)が増えているように感じます。むぎっ子通信添削でも,式だけ書いて解答としてしまう答案によく出会います。当然ながら減点対象です。

 では,採点者に好印象をあたえられるような説明は,どうすれば書けるようになるのでしょうか。答えは,「解答例をていねいに何度も何度も読み,書き写したり音読したりして,解答例のすぐれたところを発見して,まずはマネる」です。

 次の文章は,ある問題の解答例の一部です。内容はわからなくて結構です。文の流れに注意してください。

 まず,ふくろの中に偶数が何個あるかを考える。全部で34-10=24(個)だとわかる。しかし,この中には2と8のつく数字が6個,4のつく数字が2個ある。よって,その分を差し引くと,24-6-2=16(個)になる。また,奇数は1+4=5(個)ある。このことから,全部で16+5=21(個)だとわかる。

 この解答例は,「しかし」「よって」「また」「このことから」などの言葉を使って説明しているのがわかります。つまり,採点者の頭の中で筋道が展開できるように,文と文のつながりを意識しながら書いているのです。また,式を説明の中にとけこませて表現しています。

 採点者が読んでわかるような説明を,最初から書ける人はいません。自分の答えのどこがいたらなかったかをふり返り,模範(もはん)解答のどこに工夫が見られるのかを見つけることにより,わかりやすい説明とはどのようなものかが身についてきます。そして,自分が解答を書くとき,身につけたことを取り入れることで,それがマネではなく自分のものになっていきます。

 人間は,生まれたときは,当然ながら言葉をしゃべることができません。そして,育っていくうちに周囲の人たちの言葉を聞き,それをまねして少しずつ覚えていきます。ゼロからのスタートですから当然のことです。

 記述問題の解答もそれと同じで,自己流の書き方をつらぬき通すより,他人のすぐれた解答と向き合うことで解答の要領が効率よく身につけてください。

 むぎっ子通信添削でもむぎっ子模試でも,または手元にある問題集でも構いません。まずは4~5題,これまで解いた問題の中から選んで,その解答例を何となくながめるのではなく,時間をかけてじっくり観察してみてください。間近に本番をひかえた6年生も,まだまだ間に合います。案外早く,その効果が出てくるはずです。


掲載日:2019年10月7日
次回の掲載は,2019年11月4日の予定です。

[2019/09/02] 記憶力がよくなる4つの方法を伝授しよう


 だれでも,「もう少し正確に暗記できたらいいのに・・・・・・」と思ったことがあるでしょう。今回は,記憶力(きおくりょく)について考えます。

 効率よく覚えるために,今回,みなさんに4つの方法を伝授します。

 1つ目

 はじめに,覚えようとする内容が十分理解できているかどうかを確認(かくにん)しましょう。漢字一つとってもみても,たとえば「真相を看破する」という言葉を覚えるとき,その意味をあらかじめ知っておくことが前提になります。「看破」という漢字の意味もわからずに覚えようとしても,脳がそれを受けつけるはずがありません。

 また,理科で人が食べたときの食べ物の通り道を覚える場合でも,「口→食道→胃→小腸・・・・・・」と,その働きも理解せずに覚えるのと,それぞれの器官の役割を理解したうえで覚えるのとでは,記憶の確かさにちがいが出てくるのは当然です。

 2つ目

 覚えようとする内容を,その理由や関連事項といっしょに記憶することです。地理を例にあげると,それぞれの地域の特産品をそのまま覚えようとするのではなく,なぜその地域でその特産品が作られるようになったのかを理解しておくと記憶が容易になります。

 また,歴史の出来事の一つひとつを独立させたままで覚えようとしてもなかなか覚えられるものではありませんが,その出来事が起こった原因やほかの出来事との関連性をおさえておくとスムーズに頭に入っていきます。

 3つ目

 どうしても頭に入らないときは,覚えやすいようにまとめることです。複雑でなかなか記憶できないことがらは,どのように整理すれば覚えやすくなるのかをはじめに考えましょう。雑然としたままでは,なかなか頭に入ってきません。図や表にしたり,箇条(かじょう)書きにしたりと,目で見てわかるまとめ方であれば,記憶も容易になります。

 4つ目

 これは言うまでもありませんが,くり返すことです。人間の頭は忘れるようにできています。一度で確実に,かついつまでも記憶を保つことができる人はいません。覚えた翌日にもう一度くり返す。1週間たったら,もう一度くり返す。1か月たったらまたくり返す・・・・・・。ひたすらくり返すことで記憶は強固なものになっていきます。

 以上,4つの方法をあげましたが,記憶にはその対象への興味が大きくえいきょうします。むぎっ子通信添削のメッセージらんに,「今回の〇番の問題がおもしろかったです。」といったことを書いてくれる受講生がいますが,そのような受講生はきっとのびるだろうなと直感します。

 公立中高一貫校入試の場合,身のまわりで起こるすべての出来事に対して興味を持ってのぞんでいるかどうかが合否のカギをにぎります。それぞれの教科で習うことの一つひとつに対して,「受験勉強だからしかたなく」ではなく,興味を持って積極的に取り組んでいくことが,ものごとをしっかり覚えるための土台になるということを忘れないでください。


掲載日:2019年9月2日
次回の掲載は,2019年10月7日の予定です。

[2019/08/05] 集中力を高めれば,学習効果は倍増する


 勉強しているとき,ふと別のことを考えてしまったり,気がつくと勉強とは関係のないことを始めてしまったりという経験は,だれにでもあると思います。しかし,これはむだが多く非効率。そこで今日は,集中力を高める方法をいっしょに考えましょう。

 私が提案する方法の一つ目は,「時間を決めて勉強する」です。制限時間があったり,時間の目安が決められている問題であれば,まずはその時間内に終わらせるつもりで取り組みましょう。

 たとえば,むぎっ子通信添削は45分を目安としていますので,キッチンタイマーなどを用意して,まずはその時間内で何としてもやりとげるという心意気でのぞみましょう。ただし,むぎっ子通信添削の場合は,添削の効果を最大限高めるために,その時間内に終わらなかったとしても,最後までねばり強く取り組むことを忘れずに。白紙答案では,添削しようにもできませんからね。

 志望校の過去問なども,制限時間内で終わらせるつもりで取り組みましょう。時間の目安が決められていない勉強であれば,およその目標時間を自分で決めてから始めてください。時間内に終わらせることができなければ,さらに延長してとことん考えてほしいのですが,まずは「入試本番では,必ず制限時間内に終わらせる必要がある」と意識することが大切です。

 二つ目は,「時間を適度に区切って休けい時間を設け,メリハリのある学習をする」です。あくまで一例ですが,45分勉強したら15分休む,あるいは30分机に向かったら5分休むなど,自分に合ったリズムを見つけてください。そして,そのリズムを基本として毎日の学習スケジュールを組み立て,勉強すると決めた時間は一心不乱に机に向かってください。その45分や30分はよほどのことがない限り,水を飲みにいったりトイレに行ったりすることすら自分に許さないような気持ちで取り組みましょう。そうすれば,緊張感が保てます。

 2時間,3時間と続けて勉強できる人もいますが,多くの人にとって集中力は何時間も続きません。適度な休けいが,次の勉強へのエネルギーを生み出してくれるのでしょう。

 三つ目としては,「強い目的意識を持つほど,それに比例して集中力も高まる」ということを再認識しましょう。小学6年生の多くはすでに受検予定の公立中高一貫校が決まっているでしょう。すでに学校説明会などにも参加し,合格の決意を固めていると思います。しかし,「何としても合格するぞ!!」という気力がうすれてしまうと,それが勉強にもえいきょうします。もし,気力がうすれてきたと感じたら,志望校のパンフレットを見たり,体育祭や文化祭などに足を運んだりして,合格の意志を改めて明確にしてください。

 ほかにも,「睡眠(すいみん)時間を十分に取る」「ゲームやマンガなど,自分の興味をそそられるようなものを机の近くに置かない」などは有名ですね。「後回しノート」というものを作って,勉強中に気になることが頭にうかんできたらそのノートに書いて棚(たな)上げしておき,勉強が終わったあとでそのことをゆっくり考えるようにしている人もいます。

 ただし,集中している状態が一時的に気がゆるんでしまうことはだれにでもあることです。何かに気を取られている自分にふと気づいても,あまり気にし過ぎず,たんたんと進めていくぐらいの心のゆとりも大切ですね。


掲載日:2019年8月5日
次回の掲載は,2019年9月2日の予定です。

[2019/07/01] 夏休み期間中にしてほしい4つのこと


 夏休みにどのような勉強をすべきかは,人それぞれちがっていて当然ですが,今回はぜひ取り組んでほしいことを4つ述べます。

 まず,国語・算数・理科・社会の4科目について,1学期までの弱点補強,不得意な単元の復習です。自分が苦手だと思う単元を見つけて,夏休みの間にぜひ克服(こくふく)してください。

 特に,漢字や計算は受験勉強の土台となります。復習が必要であれば,学校で使っている練習帳やドリルなどをもう一度くり返して,完全に自分のものにしておいてください。算数の割合や図形の性質なども,きちんと習得できているかふり返ってみましょう。弱点があると思えない場合であっても,教科書を開いて,一通り目を通しておきましょう。

 次に,自分の志望校で作文が課されている場合は,指定字数に合わせて文章を書く習慣をつけてほしいと思います。これまで,長い文章を書く練習があまりできなかった人も多いかと思いますが,夏休みは落ちついてそれに取り組むことができる絶好の機会です。

 キャンプや旅行に行ったり,学校説明会や何かのイベントなどに出かけたりしたときには,それを題材とした文章を書くチャンスですし,ふだんの何気ないことを題材にするのもよいでしょう。時間の許す限り,書いて書いて書きまくってください。うまく書こうと思う必要はありません。少なくとも2日に1回のペースで書き続けてください。自分が書いた文章を家族の人などに読んでもらって,感想を聞くのも非常に効果的な方法です。

 3つ目は,2~3学期に習う内容の先取り学習をしてください。特に,算数と理科は先取り学習をしておかなければ,9月以降に過去問を解き始めるときに苦労します。というか,解けません。市販されている教科書ワークやトレーニングのような問題集を使って,基本的な内容を理解しておいてください。

 最後に,学校で出された夏休みの宿題にきちんと取り組むということです。言うまでもありませんが,意外とおろそかにしがちです。自由研究や読書感想文などは,創造力や思考力,表現力などをきたえるよい機会です。

 以上,夏休み期間中にしてほしい4つのことを書きました。これらをもとに,この夏休み,自分にとって何に重点を置いて学習すべきかを,夏休みに入る前にじっくりと考えてみてください。そして,自分にとって最高のスケジュールを立てて実行してください。

 夏休みは,受験の天王山といわれるほど大切な時期です。夏休みが終われば,過去問中心の学習に入ります。過去問に対して,少しでも気持ちよく取り組むことができるように,1日1日を大切にしてください。


掲載日:2019年7月1日
次回の掲載は,2019年8月5日の予定です。

[2019/06/03] 今日から魔法の言葉を唱えて成績アップ!!


 以前,むぎっ子通信添削の受講者の一人から,「毎日勉強をがんばっていますが,成績が今一つでなかなか上がりません。もっと頭がよくなるにはどうしたらいいですか。自分に自信が持てなくて困っています。」という質問を受けたことがあります。こういう質問を寄せてくれるだけで,十分に頭がよい子なのですが,今回それは横に置いておきますね。

 頭のはたらきは次の内容で変わり,頭そのものによい悪いの差はほとんどないといわれています。
 ・かなえたい明確な夢や目標があるか。
 ・勉強方法は正しいか。
 ・自分に自信があるか。

 人間の思考,推理(すいり),記憶(きおく)など,脳の高次機能をつかさどる大脳皮質という部分には,およそ140億個の神経細胞(さいぼう)があるそうです。そして,その1つひとつの神経細胞は,ほかの1万個の神経細胞とつながっていて情報のやりとりをしています。

 140億個!!
 なんとぼう大な数でしょう。

 もしあなたが「自分は勉強ができない」と思っているならば,まずこの事実を理解してほしいと思います。だれにでも平等に,同じ数だけの神経細胞が大脳に備わっており,成績に差が現れるのは,本気になってやるかやらないか,ただそれだけが原因であり,ハードウェアはみんな同じなのだ,ということを。

 高性能のコンピューターをはるかにしのぐ大脳を持っているにもかかわらず,自分に自信が持てないというのはもったいない話です。

 外国のある大学で行われた,次のような実験結果があります。

 学力がほぼ同じ学生を,2つのグループに分けてテストをしました。
 一方のグループの学生には,テストを返すとき,1人ひとりに「よくできたね!!」というほめ言葉をかけます。もう一方のグループの学生には何も言わずに返します。こんな調子でテストと返却(へんきゃく)を何度かくり返します。

 その結果,返却のたびに「よくできたね!!」とほめ言葉をかけたグループのほうは,次第にみな成績が上がっていったということです。

 この実験は,「よくできたね!!」という言葉が,そのグループの学生の意識の奥底(おくそこ)にはたらきかけて,大脳の活動にプラスの変化をあたえたことを示しています。つまり,能力に差がなくても,自分はできると思うと本当にできるようになるということなのです。

 スポーツの世界では,運動神経などの生まれつきの素質が関係してくる場合もあるでしょう。しかし,勉強においては,すべての人に平等な能力があたえられています。「自分はできない」と思っているとしたら,今日からその考え方を改めてください。

 自分はできる!!

 今日からこの魔法の言葉を唱えて成績アップを実現しましょう!!


掲載日:2019年6月3日
次回の掲載は,2019年7月1日の予定です。

[2019/05/06] なかなか机に向かえない人はこの方法を試してみよう


 むぎっ子通信添削のメッセージらんに,次のようなことを書いてくれた子がいます。

 ぼくは,気分が乗らないと,なかなか机に向かえません。そんなときは,やらなければいけないとわかっていても,つい先のばしにしてしまいます。そして,何日間もやるべきことがたまってしまいます。何かよい方法はありますか。

 いったん勉強を始めれば1時間や2時間は続くのに,ついつい遊びやゲームに夢中になってしまう,あるいは気分が勉強に向かずになかなかスタートできない・・・・・・。そんな受験生は意外と多いかもしれません。今回はそんな人たちのために,スムーズに勉強に取り組める方法をご紹介(しょうかい)しましょう。

 たとえば,4時に小学校から帰ってきて5時30分まで外で遊んで,おふろと夕食を終えてテレビを少し見て,6時30分に勉強を始めるといったスケジュールを立てているTくんがいるとしましょう。

 おふろに入って食事をしてテレビを少し見て,さあ6時30分だ,勉強しなきゃいけないと思うのですが,このTくん,スタート時の気分がめちゃくちゃ重い・・・・・・。テキストとノートと筆箱を出して,えんぴつをけずって,今日は何やるんだっけ??と確かめて・・・・・・。

 気分が乗らないときというのは,おおかたこのスタート時の2~3分間が最もストレスを感じ,「イヤイヤ」の気持ちになるときなのです。そこでおすすめしたいのが「すぐに始められるように,あらかじめ,すべてを机の上にそろえておく」という方法です。

 Tくんの場合でしたら,小学校から帰ってきたら,遊びに出かける前に,まずはカバンからテキストとノートと筆箱を出しておく。必要があればえんぴつをけずり,勉強の内容を確認(かくにん)しておく。さらには,テキストはやるべきページを開き,ノートも開いて机の上に置いておく。このようなセッティングをしておけば,テレビを見終わって勉強する時間になったとき,イスに座(すわ)りさえすればすぐに取りかかることができます。

 4時に帰宅(きたく)して机の上に道具をそろえるときは,勉強を始めるわけではありませんから,気分はそれほど重くないはず。そして,6時30分になったときには,勉強を始めるまでの時間が「0秒」なので,ストレスを感じることなくスタートできます。

 先日,あるお医者さんが「人間,イヤなことでも,始めてしまえばそれなりにヤル気が出てくるものだ」と,脳(のう)の働きについてテレビで話していました。仕事や勉強を続けているうちに,ドーパミンというヤル気ホルモンが脳内から出て「作業興奮(こうふん)」という状態になり,だんだんと気持ちが乗ってくるそうです。スタート時さえ乗りこえればあとは楽になるというわけです。

 始めてしまえばしめたもの。勉強に対して腰(こし)の重い人は,ぜひ試(ため)してみてください。


掲載日:2019年5月6日
次回の掲載は,2019年6月3日の予定です。

[2019/04/01] みなさんに最高の勉強法を伝授しよう!!


 いよいよ新学年がスタートします。どの学年も,これまでより学習内容が難しくなり,おのずと勉強に費やす時間も増えるでしょう。新たな気持ちで,それぞれの目標に向かってがんばってほしいと思います。

 今回は,インプットとアウトプットついてお話しします。
 勉強,特に暗記モノといえば,「頭につめこむ」というイメージがありますね。確かに,覚えるべきことは,何度もくり返して記憶(きおく)しなければいけません。そして,もくもくと机に向かって問題を解き,覚えたことを定着させる必要もあります。ところが,この勉強法は挫折(ざせつ)しやすいという特ちょうがあります。

 以前,あるお母さんとの面談で,次のようなことをお聞きしました。
「うちの子は,覚えることが苦手なので,習った内容の『授業』を私の前でやってもらうことにしたんです。小さなホワイトボードを買って,それをかべに設置しました。その前で,私が児童役となって,授業をしてもらうんです。」
 それを聞いたとき,私はとても理にかなった方法だと思いました。

 授業を聞いて,あるいは教科書やテキストを読んでインプット(覚えること)し,問題を解くことによりアウトプットする(問題を解く)ことは,基本的(きほんてき)な勉強法です。つまり,覚えたあとに問題を解くことは,学習内容を定着させ理解を深めることに役立ちます。しかし,理解や記憶が中途半端(ちゅうとはんぱ)だと,アウトプットも意味をなさない場合があります。しかも,この勉強法は退屈(たいくつ)で,実につまらない。

 ではなぜ,まわりの人たちに教えることが効果的といえるのか。それは,人に教えるためには,その内容を正しく理解しておく必要にせまられるからにほかなりません。さらに,話す内容を,人が聞いてわかるように組み立る力も求められます。

 物事を理解し,頭の中で組み立てるということが,まさに勉強の本質をつかむことにつながります。そして,声に出して授業をするということ自体が,記憶をさらに強固にするというわけです。

 また,自分が授業をしなければならないという前提で学校や塾の授業を受けるので,先生の話を聞く姿勢も自然と変わってくるでしょう。人に教えることで,教える内容を逆に自分のものにする。これは,最高の勉強法といえるかもしれません。

 ぜひお試しあれ。


掲載日:2019年4月1日
次回の掲載は,2019年5月6日の予定です。

[2019/03/04] 勉強の区切りでふり返りの時間を設けましょう


 みなさん,こんにちは。
 今日は,「勉強した努力を最大限に生かす方法」についてお話します。

 私の授業では,1つのことを教えたのち,すぐに黒板を消して次の内容に移るということはほとんどありません。わずかな時間ですが,次の単元に移る前に,板書あるいはそれを写したノートをながめてもらい,記憶(きおく)・理解の確認をしてもらっています。

 その理由は,1つの勉強が終わったのち,「頭の中を整理する」という時間が極めて重要だからです。

 自宅学習を例に考えてみましょう。
 おそらくみなさんは,1つの科目の勉強を終えると同時に,使った教科書やテキストなどをさっさと閉まってその科目をおしまいにしてしまうと思います。

 たとえば,理科の問題を解いて丸つけをし,まちがえたところを覚え直したとします。終わったらすぐにテキストやノートを閉じて,次にやるべき算数のテキストを広げて問題を解く。それが終わったら算数のテキストを閉じて社会の暗記プリントを広げる・・・といったように。

 しかし,これはあまりよい方法ではありません。
 頭の中を整理するうえで大切なことは,1つの勉強を終えたらすぐに終わらせるのではなく,1分でも30秒でも構わないので,学習したことの内容にざっと目を通し直す時間を持つということです。そして,どのようなことを勉強したのか,何がポイントなのかを確認(かくにん)することです。

 人間の頭は,「あることがらを学習した直後に次の学習をすると,前に学習した内容が定着しづらくなる」という性質があります。

 つまり,2つ目の勉強をしていると,1つ目の記憶があいまいになる。3つ目の勉強をしていると,1つ目と2つ目の記憶があいまいになってしまう傾向(けいこう)があるのです。だから,1つの勉強を終えるたびに,勉強した内容を短時間でよいので見直し,その内容をしっかり頭の中に定着させることが大切になってきます。

 やるべきことを早く終えて,好きな本を読んだり,遊んだりしたい気持ちはわかります。しかし,少しの時間をさいて復習するという工夫が,がんばって勉強した時間を生かし,記憶や理解を確かなものにする秘訣(ひけつ)になるわけです。

 勉強してもなかなか覚えられない,何日か経つと忘れてしまうとなげいている人は,ぜひ試してみてください。


掲載日:2019年3月4日
次回の掲載は,2019年4月1日の予定です。

[2019/02/04] 勉強する意義をつかんだ人はのびる


 公立中高一貫校入試がほぼ終わりました。合格したみなさんには,心からお祝いを申し上げます。一方,高倍率が続く公立中高一貫校入試です。残念な結果に終わった方もいらっしゃるでしょう。結果いかんにかかわらず,これまで努力してきたすべてのみなさんに心から敬意を表します。そして,日々努力して勉強したという経験が,みなさんのこれからの一生の財産になると確信しています。

 さて,小学4~5年生のみなさんの中には,学年の変わり目を2か月後にひかえ,公立中高一貫校対策の勉強を始めようかどうか迷っている人も多いでしょう。そこでみなさんには,「公立中高一貫校に向けた勉強とは,どのようなものか」を理解することと同時に,「受験勉強が自分に何をもたらしてくれるか」ということも考えてほしいと思っています。

 公立中高一貫校向けの勉強は,必要なことを「覚える」という学習も不可欠ですが,それ以上に,思考力や分析力(ぶんせきりょく),表現力などをみがく訓練が欠かせません。いわば,「自分の頭で考える」ということが学習の中心となるわけです。それらの訓練は,合格・不合格という結果を問わず,今後の人生に大きく役立つのはまちがいありません。

 さらに,受験という一つのことに向けて努力を続けると,「自己コントロールの力がつく」「受験勉強の過程で生じるなやみに対する解決法を考える習慣がつく」など,みなさんが生きていくうえで不可欠な力も身につきます。

 そして将来,自分が積み重ねた努力をふり返ったとき,「あのときあれだけがんばったんだ」という経験と,「精神的に成長した」という自信が,難局にぶつかったときに自分自身を支えてくれるでしょう。

 2年後には,大学入試も大きく変わります。記述式問題や思考力・表現力を重視する問題が多く出題され,資料分析問題も増えることが確実視されています。つまり,公立中高一貫校入試だけでなく,大学入試でも,「覚えることから考えることへの改革」がなされているわけです。

 いまの日本,そして世界にはさまざまな問題が山積しています。そして,実社会はそれらの問題に積極的に取り組み,自らの頭で考えて解決してくれる人材を求めています。

 志望校合格だけを目標とするのではなく,実社会の中でかつやくできる自分になるためという本質的な目標を自覚できれば,努力した分だけ確実に成績はのびていくでしょう。

 公立中高一貫校入試に向けた勉強の意義をしっかりつかんだうえで,希望を持ち明るい気持ちでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 そして,私は小学校を卒業するすべての小学6年生にも,この言葉をささげたいと思います。

 すべての小学生,がんばれ!!


掲載日:2019年2月4日
次回の掲載は,2019年3月4日の予定です。

[2019/01/07] 積極的セルフトークで合格をつかみ取ろう!!


 公立中高一貫校入試の本番が近づいているのに,なかなか勉強がはかどらず,気持ちが落ちこんでしまう。または,がんばっているのに過去問の正答率がいつまでたっても上がらず,自信をなくしてしまう。
 多かれ少なかれ,ほとんどの人が経験するなやみです。

 しかし,人間は考えや言葉によって気持ちが変わります。ポジティブ(積極的)な考えや言葉を持てば心も前向きになりますが,考えや言葉がネガティブ(消極的)だと,心も落ちこんでしまうものです。

 自分がネガティブな状態におちいりそうになったときは,意識してポジティブなセルフトークを発してみましょう。セルフトークとは,日々くり返し唱える言葉,心の中の声のことです。

 たとえば,「自分はだめだ」と思うのではなく「自分はやれる!!きっとだいじょうぶ!!」と,自分にプラスになるような語りかけをして気持ちをコントロールしましょう。心の中でプラスのアクションを起こしてください。

 言葉はまさに「言霊(ことだま)」です。言葉には魂(たましい)が宿るともいいます。発する言葉には不思議な力があります。積極的なセルフトークは,強いモチベーション,つまり物事をおこなうにあたっての意欲・やる気となって,自分の行動に表れてくるものです。

 ケアレスミスをしてしまったら,心の中でさけんでみましょう。「だいじょうぶ!!だいじょうぶ!!入試本番はまちがえない!!」と。

 今日はなぜかぼーっと過ごしてしまったならば,口に出して言ってみましょう。「だいじょうぶ!!だいじょうぶ!!ときには気分転換も必要なのだから。」と。

 入試直前期に「自分はだめなやつだ」と悲観していると,ますます泥沼(どろぬま)にはまってしまいます。マイナス思考は捨て去りましょう。そして,どんなときでもプラス思考でいましょう。この心の習慣は,受験だけでなく,これからのあなたの人生で計り知れない財産となるにちがいありません。

 入試本番まであと少しです。最後までポジティブな気持ちで努力すれば,女神(めがみ)もきっとほほえみかけてくれるでしょう。


掲載日:2019年1月7日
次回の掲載は,2019年2月4日の予定です。